老母の見解
※じゅうばこさん
第二次大戦の戦勝国がふらふらしているのは困ると言う話で思い出しましたが、私の老母はベトナム戦争の頃、ベトナム民族解放戦線を支持してアメリカを批判して居ました。
それは良いのですが、一度「ベトナムの様な小さい国でもナパーム弾や枯葉剤や色々ひどい爆弾落とされてあれだけ頑張れるんだから日本もあんなに簡単に降服しないで、もっと頑張ったら良かったのにねえ」と真剣に申しました。
又、イスラエルがアラブ諸国を攻撃して居るニュースを見ては何度か、「やっぱりヒトラーは正しかったのじゃないかね。ユダヤ人は殺されても仕方がなかったのかも知れない」と言って居ました。
身体が動かなくなるまで平和運動や民主的な活動に文字通り邁進した人で、「アンネの日記」やホロコースト関係の本なども愛読して居たと言うのに。
聞いた時は余りに思いがけない発想で、私はこれと言った反応もしなかったのですが、「ゼロ・ダーク・サーティ」の御感想を拝見して改めて勝者や被害者の義務といった事に思いをはせました。
正義が正義でなくなった時、被害者が加害者になった時、悪は人々の心につけ入って来るのでしょうか。