選択の余地なし。
◇朝、ジムに行って、夕方に家でシャワーを浴びようか、朝、シャワーを浴びて夕方ジムに行くかと考えながら(ジムには風呂があるので汗は流せる)、上の家の二階に行って、そこそこ風はあるし曇っているからいいかと思って、エアコンのないところで、買ってきたカーテンをつるしたり、ささやかな肉体労働をしたら、もう滝のような汗で、今からシャワーを浴びる以外の選択肢なんかなくなった。
でも、このくらいの時間にスーパーに行くと、売り場も駐車場も空いているから快適ではあるんだけどなあ。シャワーは帰ってからにするかな。
◇とはいえ、二階の一角は、実に風変わりで快適な空間にしあがった。金なんかまるでかけてなくて、ありあわせのものを集めただけだけど、もうこれって、本当に、エルミタージュ宮殿や六本木ヒルズのマンションととっかえてやると言っても断る。絶対にこっちの方がいい(笑)。
と自己満足にひたりつつ、ちょっと一休みするか。
仏間で線香が燃えつきるまで、そのへんの本を読むことにしてるんだが、キシュというヨーロッパの作家の「庭、灰」というのが、つい面白くてやめられなくなり、下の家に持って来た。こまごました身辺描写で、短編かと思っていたらけっこう長いし、スケールも大きい。じわじわ読むのに、ちょうどいい。