面接官の心理。
「LOST」にかまけていて、ふと気づいたら、いっしょに借りた「ターミナル」の返却期限が明日にせまっていた。トム・ハンクスがそんなに好きでもないっていうのに、何でこんなもん借りたのやら。もったいないから今から見るけど。
キャラママが学生の就活の話をしていて、「すごく優秀な学生なんだけど、たしかに面接じゃ少し消極的に見えちゃうのかもしれない。惜しい。かと言って、彼女の雰囲気を変に陽気に前向きに作り直しても、かえってよくないだろうし、あの感じそのままで試験官にアピールする方法はないだろうか」というもんだから、ついつい、「でもそれ、『LOST』でいうと、ケイトとジュリエットとサンとクレアとを面接したら誰を採用するってことよね」と言ってしまった。よく考えると(考えなくても)なんら「ことよね」ではないのだが、キャラママが「それだと選択肢がなさすぎる。まだしもジャックとソーヤーとサイードとハーリーとジンの誰を採用するかの方が考えやすい」とかいうものだから、「だったら、ロックとベンも入れなきゃだろ、デズモンドもマイケルも」とか話が悪く発展してしまった。
つまり男女を問わず、ああいう時に採用したくなるタイプや基準って何だ?ということになった。国籍差別とか外見差別とかしてはいかんという意識が働きすぎて、アジア系のジンやサン、アラブ系のサイード、黒人のマイケル、太ったハーリーとかをつい採用してしまいそうになるとか、それは私たちの場合で、普通だったらハンサムなソーヤーとかが点をかせぐんじゃないか、第一あいつはシャバでは詐欺師だったんだから、アピール力は最高のはずだとか、しかしかねがね思ってたけど彼は詐欺師にはイケメンすぎる、多分本人が言ってるほど成功はしてないはずで、案外ジャックみたいな地味で堅実そうな方が詐欺師としての成功の確率は高いのじゃないかとか、とにかくベンは絶対落ちる、あいつの感じの悪さはただものじゃない、演じてる俳優もすごいとか、話ははずんだが、結局、就活の参考には何もならなかった。
あ、そんなこと言ってるひまに「ターミナル」を見よう。