頭がくらくら
◇いやご心配なく、比喩的な意味ですから(笑)。
それで思い出したけど、どーでもいいけど私は人間ドックで、膵臓に小さな嚢腫がいくつかあるのがわかって、半年に一回検査を受けることにしてる。かかりつけのお医者さんに言わせると、昔は放っておいたレベルのもので、最近チェックするようになったものらしいし、毎回特に問題はないので、そう気にしてはいない。
でも、膵臓と言うと、やっぱり皆ぎょっとするらしくて、それはいいんだけど、検査を受ける病院の看護師さんまでが、この前は「今日は膵臓のMRIで」と私に確認するとき、その「膵臓」を声を落として目を伏せて、ほとんど死人寸前の人間を扱うような顔をした。
妙にムカッとし、イラッとした。葬儀屋じゃあるまいし、そんなとこで、あんたがしめやかになってどうすんだよ。あらゆる点で、全方位的にまちがってるよなー何だかいろいろ。
それはともかく、いやちょっと関係あるかもしれんけど、以下の話。
◇順天堂大学が、入試の面接で女性を差別していて、その理由が「女性はコミュニケーション能力が高いから」って、女子の面接の得点を一律に下げていたんだそうだ。
それから、例の高速であおり運転して、ご夫婦を死なせた犯人(と言っちゃっていい気がする)、今裁判中だが、事件のあと、生き残った娘さんに手紙を出して、「お父さんとお母さんを死なせてしまって申し訳ないと思うけれど、この事故がなければ、(同乗していた)彼女と結婚する予定でした。自分が支えていきたいので、この事故のことをお許しください」と書いていたんだと。
◇いやーもう、どっちも私が被害者でも、ぶち切れ過ぎて、あきれ果てすぎて、狂ったように笑って笑って笑いがとまらなくなるんじゃないかと思うような理屈というか話の展開である。
そして、どうかすると、どこか妙に「言いたいことはわからんでもない」というところがある。
まるで論理がつながらないし、とことん変な話だけど、多分言ってる本人の頭の中では、こうなんだろうなという突拍子もない図式が、話のつながりが、なーんとなく、もやもやもこーっと、おぼろーに見えはするんだよね。見えそうなのが、これまた気持ち悪いけど。
◇安倍首相たちの展開する論理や行動に、奇妙に似てるよ、この不快さと異様さと滑稽さは。
小説「キャッチ22」とか、「不思議の国のアリス」の世界なんだよ、多分。