風の強い日。
◇昨日の憲法講座は40人ほどが参加してくれました。用意した会場はほぼいっぱいで、講師の南さんの被爆二世としての体験をもとにした、憲法を主体的にどのように自分のことばで語るかという問題提起が新鮮で印象的でした。
ところで、九条の会の事務局長の話では「憲法を守ろう」という横断幕がひとつ行方不明だとか。多分、平和行進のときに使ったから、そのまま持って行かれてしまったのではないかということでした。「来年帰ってくるかな」「まあ、うちの代表として派遣したようなもので」とか、皆のんきなことを言いあっていました。まあ、どこかで有効活用されていることでしょう。
◇昨日の夜から風が強く、家の前の大きな木々が恐いぐらいにゆれています。おかげで洗濯物は一気に乾きました。そのせいか、めっきり涼しくなって、友人のお母さんが好きだったと言うつゆ草の青い花も咲きだしています。
◇注文していた「てぶくろをかいに」の絵本がどさっと届いて、どれもなかなかかわいいので、目の保養をしています。中でも傑作は、バルタン星人版の「てぶくろをかいに」です。怪獣シリーズの一冊らしいけど、でも、これ、手袋のお店の人がウルトラマンなのは、ちょっとちがうんではないのかな(笑)。
◇「北氷洋」を読み終わりました。最後までなかなかの迫力でした。子熊もなかなかちゃんと効果的に使われていてよかった。
◇第二次大戦のドイツ軍で戦死した兄のことを書いた「ぼくの兄の場合」を読みかけてるのですが、ある意味平凡な一兵士の、それもおぼろな思い出を、大切にていねいに語る姿勢そのものが、こんな命が戦争で数限りなく消されて行った重さを伝えて来ます。
ハンブルグの爆撃の話が出て来て、これもちょうど読みかけていた、ノサックの「弟」の、戦後ブラジルからドイツに帰ってきた主人公の話と重なって、虚構も現実もいっしょくたに、過去の世界に連れ戻されそうです。