魚肉ソーセージ
◇何日か前に、上の家の玄関ドアの前に、大きなカマキリがじっと動かずにいるのを発見しました。
死んでるのかとつまみ上げたら、少しだけ動くので、どこぞに放っておいた虫かごに入れて、ネットで調べたエサをやってみました。
カマキリは肉食のようで、生き餌がなければ(あるかい、そんなの)、魚肉ソーセージ、ヨーグルトなどでも食べるということ。
魚肉ソーセージなんて、もう何十年も買ったことないがと思いながら、スーパーに行ったらちゃんとあって、くっつけて見たら、かまでがっしとつかんで食べました。ヨーグルトも食べました。
でも家の中は暖かいから元気になったのか、ごそごそ出たがって、そして、うちのカツジ猫は庭でカマキリを見たら速攻で逃げることにしてるようですが、たしかに私でも少々恐い。
それに、いくらでも食べて食べ過ぎで死ぬから注意と書いてあったわりには、すぐ食べるのをやめて残すし、だんだん新しいのも食べなくなるし、だいたい十二月には死んでしまうらしいから、もうそろそろ寿命なのかもしれなくて、だったら、庭で自然に死んだ方が幸福なのかなと、いろいろ迷ったり。
保護した時はやたら寒い日だったので、放っておいたら凍死はまちがいない感じだったのですが、昨日はまたえらく暖かだったので、虫かごのふたを開けて外の草むらに出しておいたら、じっと日向ぼっこしていましたが、その内にいなくなりました。
夜は寒かったから、きっと死んでしまっただろうなあ。
自分のしたことが、どこまでいらん世話だったのか、よくわからなくて、何だかもやもやしています。自然とつきあうのは難しいよ。
◇カマキリよりは何ぼか意思疎通ができそうなカツジ猫は、あいかわらず終日私の枕のどまん中に寝ています。私が彫刻家なら、こういう置物を作ってみたいと思うような絶妙のかたちです。そして、あいかわらず、とても不思議なのは、身体中探っても、まったく毛玉がありません。どこもふわふわすべすべして、これはもしや体調がいいんだろうか。はたまた毛の質が変化してきているんだろうか。
◇え、もうこんな時間かよ。洗濯物干して、とっとと仕事にかからねば。