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黒馬物語

◇ひと月前ぐらいから先延ばししていた、インフルエンザの予防接種を今日やっとした。この寒さの中、タイミングとしちゃ最悪かもって気がしないでもない(笑)。なので、今日明日は、せいぜい何もしないで、だらだら過ごして身体を大事にすることにした。それって、でも、ものすごく楽しそう♪

◇今日はスーパーで、一本100円の巻きずしが売られる日だ。マヨサーモンとか梅とイカとか、中身がいろいろでおいしいから毎回何本か買う。隣で買ってたおじさんが、店員に「しょうゆを出してくれ」と言ったら、店員が妙に乱暴に「火曜には出さないことにしました」と言って、おじさんが「いつも出してた」と言うと、同じことをくり返して、おじさんはバカとか何とかののしって切れていた。
どうも何だか様子が普通じゃなかったが、もしかしたら、サービスでおいてある、小さなパックしょうゆを、たくさん持って行かれるとかいうようなことがあったのだろうか。おじさんは、いつもそうしていたとか。わからないけどさ。

◇古い講談社少年少女世界文学全集の「黒馬物語」を注文したのが、ちゃんと届いてうれしい。
「黒馬物語」と言うと、シューウェル夫人のブラック・ビューティの話が圧倒的に有名だが、こっちはファーレ―というアメリカの作家ので、主人公の少年が最初は難破船から馬と脱出して孤島暮らし、後半は無事に帰宅して後、レースに出て優勝するという、一粒で二度おいしいみたいな内容で、この馬がとてつもなく野生で荒々しいのが、子どもの私は怖くて好きじゃなかったのに、強烈な印象で、結局はひきつけられた。

自分の本は、母が誰かに貸してなくしてしまったし、十年ほど前どうしても読みたくなって、県立図書館の子どものへやで、ようやく見つけたら、破損していて全部は読めず、欲求不満のままだった。この前、久しぶりにネットで見たので、さっそく注文してみたら、古びてはいるけれど、ちゃんと完全なのが届いて、小躍りした。

思えば、この小説で私は野生や危険な対象と向き合い、つきあう疑似体験をすることができたように思う。
クライマックスのレースの場面では、少年の視点から離れて、アナウンサーの実況中継だけで語るのも、なかなかカッコよかった。

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カツジ猫