5月!
◎さわやかな季節の幕開けですが、あまりさわやかじゃない話から。そんなに深刻なことじゃないですが。
年金のことで確認したいことがあったので、今朝一番で電話をしました。わりと簡単なことの確認だったので、30分もすればかたがつくだろうと、食事もあとまわしにして、9時になった早々かけたところが、あっちこっちたらいまわしにされ、結局ほしい情報のかけらを何とかもぎとって、必要な書類をどうにか依頼しおわったのが、何と昼の12時。
私は退職して年金生活になって以来、本職の江戸文学研究方面では頭がさびついて、さっぱり働かなくなっていますが、代わりに日常の生活に関するもろもろの事務手続きに関しては、カミソリもどきに鋭い判断ができるようになっています。(笑)だから、各機関の担当者の応対から、こちらの望むことを拾い上げてお願いして目的を達するのは決して、そんなに下手じゃない。
その私にして、途中で何回か絶望して絶叫しそうになったくらい、どこに何を依頼していいのか、その点についてはどこに聞いて頼めばいいのかが、もうさっぱりわからない。真っ暗闇の迷路の中で、ちらちらする光を求めて右往左往している感じと言ったらいいのか。
言うておきますが、どの組織のどの部署の担当者も大変ていねいで親切でした。慇懃無礼とかではなく、本当に何か役にたちたいと思っておいでなのが、どなたも伝わって来ました。まあ、よくわかってないなという感触もときどきありましたが、それはしかたがないという範囲で、その都度「待って下さい」と他の人に聞いてくれたり、逃げる感じもありませんでした。
だから、これは人間の問題というより絶対にシステムの問題だろうなあと思う。担当者が役に立とうと思っても、絶対そう簡単には立てない仕組みになってるんですよ、どこかが、あちこち。
つくづく恐かったのは、私は自分に自信があるし、不安も遠慮もないですから、しつこく粘るし、穏やかにでも目的を達するまでは引きさがりませんが、これでちょっとでも、「私がまちがっているのか?」「非常識なことを言ってるか?」「悪く思われないか?」とかいう気があったら、大抵の人なら途中であきらめてしまうと思うんですね。私だって、あと数年して気力や精神力や判断力、ついでに朝めしも食わずに電話をかけつづけられる体力等が衰えてきたら、わからんわ。
震災の被害者の方や、生活保護を申請される方などが、こんな迷路にふみこんで、どこまでいったい、もらって当然のものをもらうためにがんばれるんでしょう。正直ぞっとしてきます。
申請する方も対応する方も、負担が少なくてすむような、合理的で無駄のない手続きやマニュアルをもっと工夫できませんかねえ。そんなにむずかしいことでもないと思うんですが。
まあそんなわけで、せっかくの連休の仕事も出鼻をくじかれましたが、何とかがんばっています。
◎じゅうばこさん
「テルマエ・ロマエ」の漫画は、私が昔出した本「江戸温泉紀行」にふれたネットの感想でも登場したりする、ありがたい作品です。(笑)映画がヒットしているようで、私もうれしいですよ。
昨日ぼうっと見ていたテレビの「悪女について」も面白かった。沢尻エリカが意外にはまっていましたね。