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しぶとく生きる

前に書いた、NHKのアベとの蜜月に怒ってテレビを廃棄した元同僚がフェイスブックで、そのときの顛末というか経過を書いてくれて、それで今ではテレビがないからすっきりはするけど、いい番組も見られないことを、何だかヤミ米を食べないで死んだ裁判官みたいだと言ってたから、盛大に吹いた。笑い事ではないかしれないが、言いえて妙だ。

くだんの裁判官の話は、私も幼時に母から何度か聞いた。母は決してバカにしてはいなかったし、尊敬もしてたかもしれないが、何となく「それではまずい」というようなニュアンスで話していた気がする。

幼い私に母はキリスト教を基本とした教育をして、私は我ながらかなり素直で純真な優しい子どもだったのだが(いやほんと)、そのころからか、いつからか、母はかなり意図的に「人間は汚いことをしても、生き延びて勝たなければ」という教訓もしばしば与え始めたように思う。母はそのころ、当時は死病とされていた結核にかかったので(結局、回復して九十八歳まで生きたのだが)、幼い私を残して死ぬのに、このようではいかんと考えたのかもしれない。

素直な私はまたそれにころっとだまされて、悪の道も学んでおかないといけないという、木に竹をついだような道徳観をしっかり身につけ、血肉にして今日にいたる。まあ、今ふりかえっても、母には感謝しているが、そういう過程の中には、どこかあのヤミ米拒否の裁判官の存在もあるいは少しあったのかな。

朝ドラ「虎に翼」では今日から、その裁判官をイメージさせる人物も描かれるようで、どういう風に処理されるのか、いい意味で予想もつかないから楽しみだ。

隣町の映画館に「関心領域」の映画が来てる!と数日前に気づいて見に行こうと予定をやりくりしていたら、今朝確認したら何と上映中リストから消えちゃってた。これが私の認知症もどきが見せた幻でなかったら、よっぽど入りが悪かったから中止しちゃったのかな。だったら残念。少し前にヤケで見た、ゴジラとコングの映画でも私と若い男性と観客は二人だけだったのに、まだ上映が続いているから、よっぽど誰も見に来なかったのだろうか。アウシュビッツのすぐ隣で幸福な生活をしている家族なんて、今の世界とも日本ともすごく重なる話で、それだけでも面白いのになあ。

ちなみにゴジラとコングの映画だけど、いろいろあきらめて見たらそんなに悪くもないと思うんだけど(二匹がまるで刑事ドラマみたいに、肩を並べて走って来る映像など、何度見ても笑える)、私が一番ものたりなかったのは(以下ネタばれ)両者が協力して戦う、恐ろしい敵というのが、よっぽど新しい、あっというような怪物かと思いきや、たかがキングコングの後釜狙いかなんかの、同じ巨大サルなんだよね。たしかにスマートでビジュアルは悪くなかったけど、要するにただのサルじゃんよ。モスラまで動員して戦う相手としちゃ、スケールから何からまったく力不足もはなはだしい。
 私が漠然と考えていたのは、姿の見えない毒ガスとか、ばい菌などの微生物とか、巨大化したスライムとか、まあとにかく規格違いのあっというような存在の敵だった。それを超えるイメージのものが出るかと期待してたら、あれでは、たかがサルのお家騒動じゃないか。私が見逃してるだけで、もっと深い意味が何かあるのかしら。よせやい、パンフレット買いたくなっちゃった。いや、買わんけど。

「関心領域」は、福岡の町では同じ系列の映画館がやってくれてるらしいので、何とか行けないかと画策している。

一方、庭では、ユリが今まさにたけなわの満開。真紅のやつは、切ってご近所にさしあげて、とても喜んでいただけたけど、まだちっとも減ったように見えない豪華さ。

横に倒れているのや、少し散ったのを切って、私も上の家の仏間もどきに飾った。この部屋も片づけ中で散らかりまくりなので、お見せするのが恥ずかしいけど、見せちゃおう。

でも、荒々しいまでに咲き誇るユリの中で、ひっそりとつつましく咲いている、こんなバラたちも好きなんだよねえ。

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カツジ猫