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すっからかん

プロ野球のオールスター二日目がどうなったのかなと思って、ちょっとネットでのぞいて見たら、雨で中断になったのか、外野のヤクルトファンの前で、日ハムの西川選手が、折りたたみ傘をさして、いっしょに東京音頭を踊っていた(笑)。

彼は以前、熊本での試合でやはり雨で中断中、外野の相手チームのホークスファンからピンクの傘を借りてさしていて、皆が騒いでいたが、今度の傘はどこから持って来たのかと思ったら、黒い折り畳み傘で、プレーが再開したらたたんで、ユニフォームのポケットにさしていた。なんかもう、ようやるというか、頭が下がるわ。
あ、リンクの記事のあちこちに、変なポルノの宣伝の画像が入ってるから、初めて見る人は驚かないでね。

フェイスブックで、昔、ルーム(ゼミ)の学生だった鐘ヶ江さんが、自民党の政見放送に私と同様げんなりしたらしく、ひどかったとぼやいている。彼女はどこが一番気になったのか聞きたい気もするが、私から先に言うと、いやもう、すっからかんで内容が何もないとか、まーだ民主党政権の悪口言ってるとか、そういう全体的なことも言い出したらきりがないから、二つだけ言っとく。

とにかく、三原じゅん子氏が、安倍首相と対話するという形式で、首相をべたべた持ち上げるのも見苦しいが、「○○されてる」と自分ちの党首に敬語つけだよ。一応、選挙民に訴える外向けの放送で、これはないだろ。「わが社の社長がお作りになった製品です」「うちの親がおすすめのお菓子です」と言ってるのと同様じゃん。それともあれかい、あんたらにとって、もう首相は国民以上の存在の教祖さまになってるのか。国民なんてどーでもいい政党だってのはわかってたが、いくら何でももうちょっと、とりつくろって見せてもいいんじゃなかろうか。

そして、「こんなにがんばっている首相を足をひっぱって邪魔して反対のための反対をする野党」とか、何の意味もない悪口が延々続き、「私が国会で野党に『恥を知りなさい』と言ったら大変な抗議の声でしたが」とか言うのだよ。いや、その発言自体もとことんしょうもないが、まあそういうことしか言うことないなら、それもよかろう。でも、あの、それ、いったい何の政策ですか抱負ですか政見ですか。まさか、「私はこれからも国会で『恥を知りなさい』と野党に言うつもりですからよろしく」と言ってるのかい。それがあんたらの党の政策かい。あんまりぶっとんだことして見せないでくれや。年寄りの心臓に悪い。

よせばいいのに、その後が共産党の政見放送だもんな。小池晃が進行役で、比例の候補者たちが次々抱負を述べて行くのだが、紙智子は農業漁業TPPを語り、仁比聡平は沖縄について訴え、誰もかれもそれぞれに個性豊かで細やかで、具体的で冷静で、血が通ってて暖かで、しかもずしっと実態があり、首相が「奨学金を増やします」と適当に言ったのを、「たったの10%にすぎない」と、まるで聞いてたようにばっさり切り捨て、あまりのことに笑っちゃったよ。

いろんな集会で各野党の話を聞くと、皆それぞれに味がある。社民党の、ちょっと自由ではっちゃけた雰囲気も魅力的だし、立憲民主党のそれぞれの人の個性が強く現れた複雑な要素を感じさせる話も面白い。だけど、もし、それら他の党の政見放送だったら、ここまで自民党との差は、浮かび上がらなかったと思うのね。もっと複雑で個性的なあいまいさ(悪いことじゃないけど)が、自民党との区別を少しは見えにくくしたかもしれない。

でも共産党は、話の上手下手や人柄のちがいはあっても、いつ誰の話を聞いても、細かくて理論的で、地に足がついて安定してるのよ。それが7人、小池さんも加えて8人ずらりと並ぶと、もう議論の余地なし、相手にもならない、なんとかレンジャーなみのすごさで、空虚で軽薄な自民党のふわふわ話をかげもかたちもなくぶっ飛ばしてしまった感じ。

これは結局、他の立憲野党にとってもプラスですよ。自民党の姿がよくわかり、共産党の言ってることは結局他の立憲野党と重なるのだから、多分、立憲野党への理解と支持にもつながると思う。
この両党を並べて、しかもこの順序で放送したNHKの人って、安倍首相ににらまれなけりゃいいけどなあ(笑)。

今日は「断捨離狂騒曲」を、いろんなところに送る荷造りをしていたのだが、つい手紙を書くのが楽しくて、仕事がのろのろ手間取って、ちっとも進まない。明日はまた早起きしなくちゃならないし、早く寝ないといけないし、今日はせっかく涼しかったのに、もう本当にいやんなる。

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カツジ猫