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ホーホケキョ!

ラジオを聞いていると、日本各地からウグイスの初音を聞いたという知らせが多くて、ちょっともやもやあせっていた。
 多分毎年書いてるんじゃないかと思うが、ここ数年私の家の近くでは、一羽ものすごく鳴き方の上手なウグイスがいる。大抵のウグイスは春の初めにはまだ下手で、特に最後の「ほけきょう!」がうまくしめくくれないというか、巻き上げられない。「ホーホーホケッ」とか「ホーホケ、ホーホケ」とか尻すぼみの尻切れトンボになる。それが次第に上手になって行くのを聞くのも春の楽しみのひとつである。

 ところが数年前に登場したこのウグイス(いや過去記事を検索したら、もしかしたらこのウグイス十年ぐらい前からいたのかも)だけは、そもそもの初音からびっくりするほど完成形の「ホーホケキョウ!」を聞かせてくれる。声も鋭く澄んでよくとおるのだが、とにかくその節回しというか滑舌が、ただものではない。顔や姿を見たわけではもちろんないが、絶対に決まった一羽だと思う。野良猫が多かったころは食べられないかと、どきどきしていた。いつまでいてくれるのだろう、ウグイスは何年生きるのだろう、夏や秋にはまったく鳴かずに過ごすのかしらなど、いろんなことを考えるようにもなった。

それが今年はさっぱり鳴かない。「いい声ですねえ」といつもいっしょに感心していた近所のご主人が最近体調を崩されて、あまり出て来られないことも重なって、毎日何だか気になっていた。
 そうしたら今朝早く庭に出て、猫のトイレにしている砂場をきれいにしていたら、いきなり聞き覚えのある澄んだ大きな声が「ホーホケキョウ!」と頭の上から降ってきて、驚きと喜びで、その場に固まってしまった。
 「ホウホケキョウ! ホウホケキョウ!」と強い明るい声が何度も続いて、私はうっとり聞き惚れた。しかも何と例年は道路を隔てた向かいの林の中で鳴くのに、今朝は私の家の玄関の前の「キャラの木」と私が呼んでいる、昔愛猫キャラメルのために買って植えてやったのが、三倍近く伸びて大木になっているキナモチの木の枝の中で鳴いているのだった。こんなに間近で聞かせてもらったことはない。
 いやはや最高の朝だった。

その後、かのウグイスはいつもの道路を隔てた林に移動して鳴いていたが、やがてまたいなくなったようで、明日からまた来てくれるのかなとどきどきしている。まあどこにいても元気で鳴いていてくれたらいいのだけど。
 歓迎かお礼かしたいのだけど、どうしていいのかわからない。みかんでもどこかにさしておけばいいのかな。でも変な手出しはしない方がいいのかも。

私は自分の体験を小説に書くことは基本的にはしない。でも今年はウグイスの来訪が遅いのにじれて、つい連載中の「山が」の中に、このウグイスを登場させてしまった(笑)。その内に出て来ると思いますのでご期待下さい。

庭ではルピナスが新しい花を咲かせそうだし、エリカはまだ元気だし、ラベンダーはつぼみをいっぱいつけてます。

猫と雨傘の植木鉢も朝日の中だと、いちだんと素敵。

ユキヤナギもまだまだ盛りで、ご近所の方も楽しんで下さっているようです。エリカといいこれといい、ちょっとした桜なみの華やかさだなあ。

とはいえ、よく行くスーパーの裏の川べりの桜並木は昨日回り道して見に行ったのですが、まだまだ当分咲く気配はありません。しばらく見張っておくことにします。

袴田事件、検察側が特別抗告しないことが決定したのはほっとしたが、どこまで気を使わせるのかと関係ない私まで腹が立つ。再審が決定したとき、お姉さんが「まだいろいろあるだろうが対処して行く」みたいに言われてたのは、油断しておられなかったのだなと頭が下がる。もともとボクサーで活動的な生活をされていたはずの袴田さんが五十年近く自由を奪われていたことの非道さをあらためて思う。

国会の高市氏の答弁は大臣どころか議員どころか一国民としても失格だと思うぐらいの低級さだが、ハッシュタグなどを見ると、彼女を心から支持し、あれが捏造文書だとこの期に及んで疑わず、やめさせたら岸田内閣を支持しないと公言している人たちの発言も多いのに驚いてしまう。ここまでまあ、現実を無視して生きていられるものか。寒気がするなんてものじゃない。

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カツジ猫