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帰って来たうぐいす。

◇このところしばらく、家の回りでは、ぐるっぽぐるっぽと鳴くハトの声しか聞こえなくて、アパートのベランダに住みつかれて閉口した人の話も聞いていたので、居つかれても困るがなと思っていたのですが、今日は朝から、ウグイスがずっと鳴いていました。
前にも書いた、春先に来て鳴いていたウグイスの声がしなくなって、そのへんの地域猫に食べられたかなと心配したり、まあ山に帰ったのかなと思ったりしていたのですが、また戻って来たようです。

どうして同じウグイスとわかるのかと言われると、そりゃ保証の限りではないけれど、今年来ていたウグイスは、ものすごく鳴き方がうまかったのです。今朝の鳴き方も声はよくとおるし、滑舌というか歯切れがよくて、ホーホケキョ!と最後まできっちりきっぱり鳴き上げる、その声が聞いててほれぼれするので、あんな声の持ち主はそうそういるはずがない。

しかも、今回は、谷渡りという、ピッチョッケピッチョッケという鳴き方もマスターしていて、これがもう、メリハリがきいて、ぴしっと決まって、本当にうっとりするなんてものじゃない。最高の歌い手でした。
年によっては笑いたいほど気の毒なほど下手な時もあって、ホケッ、ホケッ、と途中で切れてしまって、もどかしいけど、それはそれでかわいらしいのですが、こういう、名歌手に会うと、ああ何という至福のぜいたくかとうっとりします。
猫に食べられたりしないといいけどなあ。

◇今日はマッサージに行って来たのですが、お孫さんが拾って来られた子猫は、兄弟か姉妹かが見つかって、それといっしょに別のお宅にもらわれて行ったそうです。アンジェリカという名前は、きっと変わってしまうのでしょうが、まあよかったのかな。仲よくなっていた、大きなわんちゃんは、ちょっと淋しそうだとのこと。

その後、家の近くのコミセンで、市議会議員との懇談会があって、沖ノ島のことでも聞いてみちゃろかと行ってみました。けっこう参加者が多くて、九条の会や戦争法廃止をめざす実行委員会でおなじみの人の顔も、ちらほら見えました。
子育てと高齢者と産業振興と三つのテーマだったので、人数の少ない子育てのグループに入りました。数人しかいなかったので、なごやかに話がはずんで、なかなか得るところも多かったです。

◇しかしながら、実家の片づけの方は、うまく行くのかどうなのか、どうも先が見えず、予定としてはかなり厳しく、もう笑うっきゃないぐらい、せっぱつまっています。やれやれ。小林節さんの新党のこともいろいろ書きたいのですが、今日はもう時間がない。
ところで毎日新聞の川柳欄は、今日は「永遠に平和であれと鯉泳ぐ」「戦中と同じに女子を見る自民」などと、なかなかいい句が並んでいました。

◇「ズートピア」の感想をネットで見てみたら、キツネのニックのイケメンぶりに萌えてる女性が多いそうで、私の男(というのかあれは。一に動物二に二次元だが)の好みも世間並みになったかと、ちょっとがっかりしたりして。
しかし、あれは、イケメンというのではないと思うのだがな。むしろ、哀れっぽくて貧乏たらしくて小ずるい、まさにキツネの悪い印象をそのまま強調して、しかもそれがすごく魅力的に見えるという、恐るべきマジックだと思うのだがな。

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カツジ猫