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最終段階…だといいが

やっとこさ、上の家の、書類や雑誌やノート、つまり紙類の山に手をつけた。衣服、雑貨、器などが、何とか減って来て、今一番かさばって、あちこちに山を作っているのは、これらの書籍や書類である。方針はそれなりに立てているので、とりかかったら案外早いだろうという淡い期待もあるのだが、一歩ごとにどうするか迷って挫折する地獄に突入する恐れもある。

今日の夕方からとりかかったが、今のところまあそれなりに進んでいて、油断はできないが、胸をなで下ろしている。田舎の物置に運ぶ分、大学に引き取ってもらえるかもしれない雑誌、処分して古紙に出すもの、この仕分けをとにかくしてしまえば、かなり展望は見えて来る。

悩ましいのは(んなことで悩むなと、友人知人からは言われるだろうが)、私が上の家に行くと、下の家のカツジ猫が淋しいのか気に入らないのか、庭に出て金網の中からにゃあにゃあ呼ぶ。寒いときなら、それで風邪引いて涙目になって心配なのだが、もう暖かいので私もかまわず放っている。どっちみち、家の奥に入ってしまえば、彼の声など聞こえない。

でも、庭仕事をしておられた隣家のご主人が「さみしいっちゃろうね、そっちの方見て鳴いてましたよ」と笑いながら教えて下さると、金網の中で棚の上に座って神妙な顔でこちらを見ているカツジが、やっぱりちょっとかわいそうだ。
上の家に連れて行ってもいいのだが、あらゆる点でろくなことにはならないような気がする。今は余分なトラブルを起こして楽しむ余裕なんてない。

今日は予定がなかったので、冷蔵庫の掃除もかねて、朝から料理を作りまくった。人には食べさせられないが、自分で食べる分には問題ないもんねとばかりに、大量に買っていた人参やじゃがいもやシイタケを、全部片づける勢いで七、八種類の料理を作り、気がついたら三時間シンクの前に立っていた。何だか足が疲れるので、私も年だと思っていたら、授業二コマ分じゃないか。そりゃ足も疲れるわ。

以前、むなかた九条の会で、憲法学者の小林節さんを招いて講演会して数百人の大盛況の大成功だったのだが、そのとき、最初にお会いして司会の私たちが、椅子はどうしましょうかとお聞きすると、小林さんは笑って断り、私に向かって「先生ならわかるだろうけど、講義のときは二時間ぐらいは立ちっぱなしだから、平気ですよね」とおっしゃったっけ。
もともとは改憲論者でいらしたけど、安倍政権に強く怒って、野党連合を訴えておられた。それがなかなか実現しないのを心配されたのか、ご自分で立候補なさったりもした。
最近では、「共産党が他党に譲りすぎる必要はない。独自候補を立てて仮に負けても、そこから始まるよい方向もある」というような発言をしておられて、九条の会の事務局長が、戦う中で変化して来られたと感動していた。真摯で勇気ある人なら、おのずと選ぶ道というのは、あるものなのだと実感する。

「ハワイファイブオー」、久しぶりに新編が出たら、しょっぱなから過激にスケールが大きい。放火犯の起こした山火事の場面なんて、いったいどうやって撮影したんだろう。ちょっともう、笑ってしまう。

この写真は、これまでアップしていた、家の表とは反対側の、家の裏側の森です。崖の上の大きな栗の木と柿の木。面積としては表も裏も小さな森なのですが、本当に大きな古い木が多いのですよ。いつまでもあるといいけどなあ。

 

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カツジ猫