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梅が咲いた。

◇朝、カツジ猫の遊び場の、金網で囲った庭に出たら、去年買って来て植えた梅についていた、小さなつぼみがいくつか花を開いていました。つぼみのついてない枝もあるので、ちょっと心配ですが、無事に育ってくれてうれしい。まだ私の膝までもない小さい木ですが、カツジが登れるような大木に、いつかはなるのかなあ。

これを植えたのは、カツジと初めて会ったのが、実家の裏庭の梅の木の下だったからです。たしか今ごろかもうちょっと後の寒い日で、書庫から離れに本の箱を運んでいた私の足元に、小さな小さな子猫が現れて、人なつこくにゃあと鳴きました。
それがカツジで、毛がふわふわで一見わからなかったけど、恐ろしいほどガリガリにやせて、お尻にはカラカラに乾いたうんちが、干しぶどうのようにいくつもぶら下がっていました。はさみで切り取ってやる時、まだ去勢していない小さい黒いタマタマとまちがえそうで、すごく恐かったです。

近くの獣医さんに連れて行って、病気の検査をしてもらおうとしても、腸の中に何にもなくて便が取れずに検査ができなかったほど飢えていました。その割りに愛想も機嫌もよかったけど、もう一日もしていたら飢え死にか凍死かしていただろうと言われました。ふかふかの毛が、かろうじて凍えるのから守ってくれていたようです。

その時の10倍近く大きくなった気のするカツジに、さっき、その大恩ある毛皮のブラッシングをしてやりました。ときどきかみついていましたが、わりときげんよく、背中やお腹をすかせてくれました。
でも、こいつの目つきって、かわいいけど、ほんとに何かいじけてる上目づかいなんだよねえ、いつも。「みなしご救援隊」のブログで、捕獲されて怒ってる人間不信の凶暴なノラさんたちの目にそっくりなのです(笑)。
最近はときどき、耳まで伏せやがる。もう、私が何したよ、カツジ。
そのくせ、ベッドでDVDを見ていると、最高の場面で必ずやって来て、私とテレビの間に入って、ワイパーのように画面の前でしっぽを振るしさ。

あ、曽野さんのブログについては、また後で、あらためて書きます。

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カツジ猫