盆踊り
農水相の後任は小泉進次郎か。以前に書いたように、この人には何の期待もなくて、スーパーでレジ袋を買うたびに思い出してはムカつく存在でしかない。そして本人以上に嫌いなのが、こんな政治家にきゃーきゃー熱を上げるおばさんたちで、見るたびただもうげんなりする。
大相撲も終盤にさしかかった。今のところ、これという推しの力士がいない分、誰もそこそこ好きなので、取り組みのたびにどっちにも勝たせたくなるから困る。
先日、遠藤が、「ファンはありがたいし、ファンサービスもいやではないが、土俵入りや花道の出入りで、手を振ったりするのはいやで、できない」みたいな発言をしたという話をアナウンサーが紹介していて、昭和の力士らしいと解説者とともに、ほめていた。それは私も同感だったが、そこで解説の多分琴風だったんじゃないかと思うが、「きゃっきゃっと楽しんだり面白がらせたりするのは、初っ切りでやればいい、余分なサービスは無用だから、取り組みはやはり真摯にやってほしい」みたいなことを言っていて、それも同感だったけど、そこで琴風が「盆踊りの台の上にいる人とはちがうんだから」と言ったのには、何だか相当受けて一人で笑ってしまった。前農水相よりずっとセンスがいいじゃんかよ(笑)。
ベッドにころがって適当に読む文庫本、この前『駐車場のねこ』って短編集を買ってきたら、読み始めてすぐ気づいたけど、前に買ってた本だった。そろそろボケはじめたかと思うけど、面白かったからまあいいや。どの話も何だか夏目漱石の小説でも読んでるような、不快なようで愛しいような、あいまいな味わいがあって、明治の純文学みたいで悪くない。
『黒猫を飼い始めた』という、最初の一行が全部同じのショートショートストーリーのアンソロジーを読み終わった。ネットでは評判がいいようだが、どの作品も変に奇をてらっていて、あまり好きじゃなかった。たくさんの話があるから、大抵こういう短編集では、ふるいつきたくなるぐらい好きになる作品があるものだがと期待して読み続けたが、みごとにひとつもなかった(笑)。いっそ清々しいぐらい。
しいて言うなら、「神の両側で猫を飼う」ってのが、味気なさそうで単純なようで、鋭くて深くて神話のようで、わりと好きだった。これは読み返してもいいなあ。
こちらも庭のバラ。この雨で散ったかしら。