1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 誰があんたに右代表を頼んだよ

誰があんたに右代表を頼んだよ

朝からまた、むせかえるような暑さだ。体調どころか、心の平安を保つのにさえ骨が折れる(笑)。

ほんともうどーでもいい総裁選のニュースだが、「なってほしい人」のアンケートで、私がこれだけはだめだと言いまくっていた河野太郎が7位かなんかに落ちていて人気のないのは、せめてもの救いだ。とは言え、街頭インタビューなどでは、「若い人がいい」とか言って小泉進次郎人気が高いのは、うんざりするなんてものじゃない。

私はこの人の父親は、まだいろいろと突飛なりにいいところもあると思っていたし、今もそうだが、息子と来たら、まったく独創性も独自性も、それに変わるものもない。言ってることが「自民党を変える」って、それ父親が大昔に「自民党をぶっつぶす」と言いまくって支持を集めた(結局はぶっつぶしも何もしなかった)やつの、ただの焼き直しじゃないか。これほどに芸がない芸風というのも珍しい。

そもそもレジ袋の有料化を功績みたいに言うけれど、あれ、全体のプラスチック包装にはいっさい手もつけず、何の根本的な解決にもならず、私はあれ以後レジ袋を買うたびに、単に金が惜しいだけじゃなく、こんなに意味のないことして点数かせぐ愚かなやつの顔しか浮かばなくていまだに毎回腹が立つ。それに象徴されるんですよ、この人のすっからかんなスタンドプレイだけの人柄は。

昨日立候補を宣言した高市早苗氏は、どうせ私とは意見がちがいまくりだけど、それだけじゃなく、ちがう意見にしても、言ってること、多分イコール考えてることがお粗末すぎる。目標が「もう一度、日本を世界のてっぺんにしたい」だと。世界のてっぺんになったことなんかあるっけ、という突っ込みはおいといて、何をもって「てっぺん」と考えてるのか。自殺者の数か、学術予算の安さか、食料自給率の低さか、そういうとこでもねらっとるのかい。

「てっぺん」なんて、それこそいろいろ、山の数だけ丘の数だけビルの数だけ、星の数ほどある。今どきそんなものめざしてる国や国家があるんだろうか。国政でも人生でも、「てっぺんとろう」なんて、どっかの暴力学園ドラマの主人公なみの雑な思考と理想と言葉づかいで、自分をアピールするなんて、からっぽと薄っぺらにもほどがある。タカ派でも右翼でもいいから、もうちょっと奥深い複雑なことを考えてるか感じるかしてるふりなとしてほしい。

ついでのついでに、かみついとくと、こういう時の街頭インタビューで、若者が「僕ら政治に関心がないから」とか、いけしゃあしゃあと口にするのは吐き気がして虫唾が走る。いいのよ別に関心なくても興味なくても。それを「僕ら」と勝手に若者代表面して大船に乗った気でいる図々しさが許せない。「自分は関心ないので」と、せめて言わんかい。

昔、「女は男にかなわない」とか言ってる女優とかいるから何でかとよく聞いてみると、女である自分が誰かそのへんの男たちにかなわないからというのが理由で、誰があんたに女の代表頼んだよと、私は毎回あきれはててた。それと同じだ。あんた個人がバカで無力で怠惰で敗北するからって、女や若者全体がそうだと決めつけて幻でしかない「多数」の陰に逃げ込むな。無知も無恥も、せめて自分で責任取って、孤独なひとりとして宣言しろ。意気地なしの愚か者。

はー、これだから、しょうもないニュースは見たくないのよ。本当にバカは自分たちだけでやってくれ。忙しい国民を巻きこむな。というわけで、猫にエサをやって草取りでもして来よう。

Twitter Facebook
カツジ猫