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つめこみ上手

(体調がぱっとしないので、なかなか「むなかた九条の会」に参加できずにいます。
せめて、近況報告をかねて、チラシにでも使ってもらう文章を書こうと思い立ったのですが、けっこう時間がかかって、ぐったり。

それも、一般の方に気軽に読んでいただけるよう、と苦心したあまり、きっと「九条の会」の皆さまには、なまぬるいピント外れの文章にしか見えないんだろうな、と、また自己嫌悪。

勇ましい、旗幟鮮明な文章にした方がよかったのかもしれないけど、少しでも大勢の方に見てもらいたいと思えば、何をのんきな、と思われても、やっぱり私にしか書けないことを書かなくちゃいけないと思う。

気軽な、読みやすい文章ほど、書くときは、のたうちまわるんだよなあ。多分それに気づかれちゃいけないんだろうけど。

景気のいい悪口は、どうぞ、ブログの方で見て下さいね。笑)

お金がないから、季節の変わり目にひとつ百円ぐらいに安くなってる花の鉢を、十個か二十個一気買いして庭に植える。もうしおれかけているようなのでも地植えして水をかけておくと、けっこう息を吹き返して元気に咲いてくれたりする。
 いつも感心するのは、スーパーの花売り場の店員さんで、そのへんのダンボール箱につめてくれるのだが、それは無理だろうというような、ちょうどいい大きさのを、きっかり選んで、ひと鉢も余さず花も傷めず、きっちり隙間なくつめてくれる。何度か感心して「すごいね」と口走ったら、にっこり笑って下さった。
 いつぞやは、いつもは買わないミスタードーナツでついカップに詰め放題のミニドーナツを買った。慣れてないから大きめのケースにすきまだらけのままレジに持って言ったら、店員さんは無言でてきぱき、安い方の小さいケースに、これまた一個も余さずぎっしり空間ができないように詰め替えてくれた。
 さらにさらに、喫茶店のドトゥールに入ってお金を払おうともたもたしてたら、店員さんはめざとく私のカード入れのカードを見つけて、「あ、それ使えますよ」とポイントで買わせてくれた。
 これはどれも宗像のお店。仕事人風に無表情だったり、あふれるような笑顔だったり、いろいろだが、皆とても親切で流れるように手際がいい。

すごいなあ、時給だって労働条件だって決して楽ではないんだろうに、あのはじけるような笑顔や、これぞプロみたいな目配りや手さばきは、とても私にはまねできない。
 感動し感謝する一方で、あのモチベーションを維持するのはどんなに大変だろうと思い、ラジオでときどき聞く、ひきこもってしまっている若い男女の、ストレスや人間関係に耐えられない苦しみの告白を聞くと、そりゃあ、あれだけの仕事をこなす能力がなかったら、心が折れて、疲れてひきこもってしまいたくもなる人もいるだろうと、それもまた痛感する。

こんな、けなげで優しい仕事熱心な若い人たちに、どんな未来が待っているのだろう。それを素晴らしい、楽しい、心休まるものにしてやりたいと、権力や地位や資産を持っている人たちは、いったい願わないのだろうか。夢見ないのだろうか。
 せめて私は、こんな若い人たちが幸福で豊かでいられる世の中のために、たとえどんなにささやかでも、自分ができることをさがしたい。

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カツジ猫