1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. きゃらめる通信
  4. 憲法学習会つまみ食い(5)

憲法学習会つまみ食い(5)

講師の話のまとめを続けます。ちゃんと内容を伝えて読みやすくて短く終われる方法を誰か教えて下さい。ていうか、絶対今回で終わっちゃる。

 2 2019年参院選とその後

○安倍首相の応援演説をいくつか聞きに行ったが、あれを聞いたら誰も投票したくなくなるだろう。「悪魔のような民主党政権」にはじまるネガティブキャンペーンと印象操作だけで、政策をまったく語らなかった。普通、国をどうしたいとか、夢を語るものではないか。

これは政治に対する嫌悪感を生み、若年層・中間層の政治離れが進んだ。
その結果の低投票率。小選挙区制で投票数が反映されないゆがんだ議席の配分も皆を無気力にする。

○一方で市民と野党の教頭は進んだ。
13項目の共通政策が野党間で確認され、32の1人区で統一候補が実現。
これは民主連合政府に向けての基盤づくりとなる。

戦後二番目の低投票率。「分断」と「諦め」。社会の意思(世論)と、政治構造(議席配分)が一致しない。

憲法改正の議論を進める必要。7月のNHKの世論調査では、必要あるは29%、ないが32%、どちらでもないが30%。

参院選で重視した政策課題は、社会保障29%、経済政策21%、消費税19% 憲法改正8%。

選挙結果の議席は改憲勢力160(うち与党141),改憲反対85。
与党は獲得票数、得票率、議席数ともに後退し、3分の2を割り込む。
野党共闘は32中10選挙区で勝利した。

(板坂コメント。そうなのよ。参院選で勝利したのは野党です。与党はどこをどうとっても勝ってなんかない。首相が勝手に目標低く設定して、勝ったことにしてるだけ。なのに、野党の指導者クラスの人までが、「敗因」を語ったりしてるから、ほんともうバカですか。相手の空中楼閣につきあってやることないですよ。)

3 「分断」と「諦め」にどう向き合うか

○「世論」を「民意」にするための「見える化」を。

市民の意見発信を。新聞への投書など。
原発、環境、福祉など諸問題のアピール行動を。見る側に立った運動を。

○成熟した民主主義社会にふさわしい「多様性」「許容性」を守る。
労働組合、市民団体などの対立を乗り越えた運動を作る。
「違い」ではなく「共通」を探す。オール沖縄、仙台市などの戦いに学ぶ。

○社会の変革を政治の変革につなげる。
安倍政権は実は弱体。改憲の声が国民の中に広がらない焦り。

投票率を上げるのが与党への一番の痛打。
安倍首相はとにかく国民に投票に行ってほしくない。家で寝ていてほしい。

○憲法を暮らしの中に活かす取り組みを。
社会保障、福祉政策の拡充。差別、偏見、ヘイトの撤廃。
「積極的平和」の希求。従来の単に戦争がない状態ではなく、戦争の原因となる構造的暴力がない状態をつくりあげて行くこと。(ノルウェーの平和学者ヨハン・ガルトゥングの提唱)

以上です。おー、一応終わったじゃん。

(板坂コメント。規模や力は小さいですが、むなかた九条の会やオールむなかたのやっていることは、講師の提言とそうちがってはいない気がしました。進む方向としては、まちがってはいないと感じ、それは自信になりました。
ただねえ…私の毎日もそうなのですが、ほんとに方向はまちがってはいないのだけど、何しろスピードとパワーと時間がねえ。進み方が遅すぎる。自分がカタツムリになった気がする。もっと、もっと、がんばりたいけど、がんばったら身体壊しそうだし。そこをどう解決するかだなあ。わおーん。)

Twitter Facebook
カツジ猫