検察庁法改定案
政府が今、この法案を国会審議しようとしてる。
野党欠席の中、強行採決で。
あのね、私はこれでもまあそこそこ、政治に関心がある方だし、安倍晋三と与党のすることには片目の横目ぐらいは光らせてるつもりですけど、それでも覚えてないよ。「検察庁法改定案」なんて。パソコンで打っても字が出ないよ。つまりまだ、多分たくさんの人は、名前も中身も知らないよこんなもん。
だいたい、コロナコロナでこれだけ皆が必死の時に、そんなもん審議してる場合じゃないでしょ。どう考えても、まったく急ぐ案件ではない。
安倍晋三が、自分の気に入った黒川何とかいう人を、検事総長に任命するために大急ぎで定年延長したがってるという以外は。
三権分立は民主主義の基本中の基本。いやー、今DVDで「ミラーズ・クロッシング」見てて、ヤクザと市長と警察がつるんでる無茶苦茶な町が舞台だけど、こんなのアニメでも映画でもSFでも何でも、悪が支配する悪徳国家、独裁国家の、わかりやすい象徴は皆これじゃん。あと、金持ちとマスコミがいっしょになってたら、もうそれは恐怖政治、オーウェルの「1984年」のいっちょう上がりだろう。水戸黄門が乗り込んで成敗する田舎の政治も、おおむねこうよな。時代劇の悪代官のすることも。
もうさ、時代劇が衰退するわけだよ。桃太郎侍や暴れん坊将軍がやっつける悪役のすることを、安倍晋三が皆やってるんですから。マスメディアも国民も、それを見逃して目をそらすかつぶるかして、たまさか運の悪い人がひどい目にあったら、自己責任とか長いものにまかれろとか言って、こそこそ目を伏せてる哀れな民衆と同じになってるんだから。見たくないよねそんなもん。
で、細かいことはいいのよ。私だって知らないよ。だって、まだ全然詳しい情報も国民に知らせない中で、こういう、ものすごい危険な重要な法案を審議しようとしてるんだよ。皆が知るように理解できるように、十分な審議をしようとした日にゃ、コロナ対策なんてそっちのけで、何ヶ月も何年も議論しなくちゃならないでしょうよ。
だから、今はやめとけっちゅうねん、とりあえず。コロナがそこそこ収まりでもした後でいくらでもゆっくり考えても、安倍晋三以外誰も困らん案件だっちゅうねん。
いやもとい、安倍晋三だけじゃないな。きっと、それに連なって悪事を働いた勢力の数々が、必死になっているんだよ。このままじゃ安倍もそう長くはない。やめたら、きっと、検察がいろんな調査をして、それで自分もヤバくなる。その前に権力にとって都合のいい検察トップにしておかなくてはいけない、と焦りまくってる連中がきっといるんだよ、あっちこっちに。
ともかく、皆さん、この現状を知って下さい。注目して、話題にもして下さい。そんなことどころではないって、あのね、私だって、そんなことどころじゃないんですよ!
でもね、そもそもこんなにコロナ対策があっちこっち、うまく行ってないのも、基本はあんなのが国のトップにいるからですよ。大局的にも、細かい点でも、国民ひとりひとりのことを思いやって、考えていたら絶対にできないことばかりしてるでしょうが。何も考えてないんです、私たち一人ひとりのことなんか。
そいつらが、自分の末路が目に見えて来て、少しでも逃れようと、国のしくみを大きく変えて、朝鮮民主義人民共和国(北朝鮮)やロシアや中国の悪口言ってる場合じゃないような独裁政治への道を開いて、アニメや映画にありがちな「悪い国」にしようとしてるんですよ。
悪い国にしたくてしてるんだったら、まあまだいいよ。ただ自分らの末路をちょっとでも楽にするためにやってるんだよ、どう考えても。つきあえるかよもうまったく。
言っとくが水戸黄門は来ません。暴れん坊将軍も桃太郎侍もケンシロウもバットマンも来やしません。私たちが気にして、チェックして、声を上げなきゃ、独裁国家と恐怖政治が勝手に誕生しちゃいます。お忙しいとは存じますが、とにかく気をつけて、目を光らせて。そして、きっと、どこかのバカが言い出す、「この大変なときに野党は審議拒否して、国会を遅らせ、コロナ対策を遅らせるのですか」なんてことばを聞いたら、一発ぶん殴ったり、テレビにリモコン投げつけたり、道路に出て何か叫んだり、官邸に抗議の投書したりしろとは言いません。してくださってもいいけど、とにかく、さしあたり、
「そりゃちがう!」と、全身で怒りまくって下さい。以上です。