「水の王子」通信(58)
「水の王子・村に」の最終的な校正をしているのですが、この期に及んで、しょうもない誤字のミスが見つかって、もう何か、気が変になりそうです。
原稿そのものから訂正箇所の指摘ができればまだいいのですが、担当者の方に連絡するのには、別のファイルを開いてページを指摘しなければならず、この作業がものすごく精神を消耗するのだよね!
作品自体は言っちゃ何だが、読めば読むほど好きになります。書き直したいという部分が少しも浮かび上がらない。そのことは本当に幸福だったと思います。この小説はどういうか、肩の力が抜けていて、深遠深刻なテーマを扱っていても、残酷血みどろの描写があっても、水彩画のようにそれを感じさせない。不思議なことがいっぱい起こっているのに、現実そのもののように自然です。すらすら読めるし、どういうか、とても足腰がしっかりしている、こっちの心も安定する小説です(私限定かもしれんけど)。
てな、あられもない自画自賛を夜中にしなくちゃ、身体も心もとてももたないぐらい、私は今疲れて、イライラへなへなぐったりです。体調まで悪くなりそう。目の調子も変になって来た。
我ながら腹たつのは、この手順がこんなに消耗するというのを、もっと早くに担当者のかたに伝えておけば、きっと早々に何とかしてくれたと思うのですよね。でも、これがこんなに負担になっているんだと気づいたのは、何とたったさっきのことでした(笑)。教訓。人間調子の悪いときは、とっととその原因をつきとめなくてはいけない。あーあ。
イラストを少しだけ紹介しておきます。
これもわかりにくいかもしれないけど、男性が頭にのせてるのは「毛皮の帽子」です。
下の絵も、それの関連の場面。いずれも「後日談」ですけど。あー、早く早く校正終わって、電子書籍を出版しないと!