「国文学史」連絡用掲示板(4)
目次
最終プレゼンについて(重要)
最終プレゼンは、1月22日の予定です。
一人7~10分程度にまとめて発表して下さい。
配布資料があれば、各自でコピーして来て下さい。
その日が都合が悪ければ、23日を予備日にしていますから、そちらでもいいです。
準備ができていれば、明日(9日)に発表してもかまいません。
体調が悪かったら、無理をしないで欠席して下さい。あとで、メールで提出してもらうなどの方法を考えます。
できるだけ不可は出したくないので、ミニプレゼンや朗読で平常点を加点してきていますが、中間報告のプレゼンをしていない人は、最終プレゼンもしなかったら、不可になる可能性もあります。気をつけて下さい。
戯作の原文
9日に「戯作」を終わらせたいので、以下の資料を参照して下さい。
「雨月物語」の各短編についての感想(成績や評価とは関係ないけど、参考までに)
( )の中は一位-二位-三位
○菊花の約(5-5-1)ダントツで好き。互いの思いの重さが同じだから成立する話。左門が待つ場面がよい。兄と別れるときに日にちを決めるのがかわいい。けなげ。まっすぐでいい話。二人の心の強さに感動。二人の行動に異和感。約束を守るのがいい。悲しいがハッピーエンド。兄弟の絆の強さ。母のやさしさ。二人の心理がよい。時代の正しさに逆らう。
○浅茅が宿(3-4-5)夫に腹が立つ。待つつらさ。古文の描写が美しい。待ちつづける感動。現代的。自分は宮木タイプ。ドロドロしてない。男女の差。女が待つのが時代、今なら男が批判される。読者によって見方が変わる。人間の暗い部分が描かれる。男女のドロドロは嫌いだが、原文がきれいで、奥さんがけなげなので一位にした。勝四郎に一番腹が立つ。確かめに戻らないのも。奥さんがすてき。老人に語らせる。切ない。
○蛇性の婬(2-2-2)いい人(豊雄)は損をする。蛇は悪くない。化け物はプレゼントを用意できない。人間の掟を知らない。悪意がない。異類婚でもいい。主人公の優柔不断さに腹が立つ。どっちもどっち。強い男になろうとする成長。恐いが蛇の気持ちはわかる。悲しかった。吉備津の釜と同様に登場人物にイラついた。かわいそうなのが女の人だけなのが気になる。あとあじがよくない。
○夢応の鯉魚(3-1-1) 僧なのに餌にひかれて情けない。声が出ない恐さ。一番読みやすい。面白く楽しい。他の作品とちがう。死人がいない。ハッピーエンド。軽くて生き生きしている。魚になって自由になるが人間のよさも再確認。
○吉備津の釜 身から出たサビ。髪だけなのがぞっとする。男が許せない。あるあると思う。一番スカッとする。クズ男だが一周めぐっていい性格? 袖にも誠実ではない。執念を感じた。
○白峰 崇徳院の気持ちがわかる。歴史を知っていたら面白い。わかりにくい。救われないが面白い。歴史に詳しかったら面白いだろう。情景描写がすごい。勢いそのままに殺して行くラスボス感。夢応の鯉魚や仏法僧と同様、感情がどこに向いてるかわからない。
○仏法僧 一番恐い。理不尽なのがホラー。白峰とともに時代の敗者への共感がある。
○貧福論 けっこう面白かった。倹約が江戸時代にあったかと驚く。
○青頭巾 昼に理性を取り戻す悲しみ。少年愛とカニバリズム。人肉食の場面が生々しい。説得の流れがわかる。白峰もそうだが関係性がよくわからない。
重い話と軽い話のとりあわせ。設定が似ていても、登場人物が対照的だったりする。
※メモが不十分なので、かなりいいかげんなまとめですみません。まちがいがあったら、指摘して下さい。
1月22日の補充分
雨月物語の漫画。よくできてます。「菊花の約」では江戸時代の本の挿絵を使っているのも笑えますよ。
ホラーには「因果応報」タイプと「理不尽」タイプのどっちかしかないという私の見解は、この「食事の前には読めない本」の中の「恐怖小説について」の章に、詳しく書いてあります。
1月23日の補充分
歌舞伎「京鹿子娘道成寺」の舞台。最後の最後に「蛇模様」の着物になっているのにも注目。
歌舞伎「道成寺」の記事はたくさんありますが、とりあえず、こちらなど。
最終プレゼンについて(大変重要!)
23日までに、授業で発表した人は、その発表資料と内容をメールで私に送って下さい。それが届かなかったら、まだ発表は終わっていないと考えて下さい。評価も採点もできません。
体調その他で、授業での発表ができなかった人は、メールで私に送って下さい。できたらファイル添付ではなく、直接コピーしていただけるとありがたいです。
どちらの場合も締切は1月31日の17時です。
しかし、追加で補充や訂正や差し替えをしてもかまいませんから、なるべく早めに送って下さい。できれば数日中に。
ぎりぎりだと、私がチェックして訂正や補充をお願いする時間的余裕がありませんから、評価が低くなる可能性があります。
25日に、メールを受け取った人と、まだ受け取っていない人を、この掲示板でペンネームで公開します。直接メールでご連絡する余裕がないかもしれませんので、こちらの掲示板をチェックしておいて下さい。
メールの送り方は再三お知らせしていますが、こちらの「お手紙」欄からお願いします。メッセージ欄に発表資料を書き込めます。私への質問や連絡も、こちらからお願いします。
プレゼンの感想もかねて、「雑感」めいたメモを書きました。お暇だったらお読み下さい。
最終的な提出状況(2月1日)
31日7時45分の時点で、以下の人たちについてはメールでプレゼン資料を受け取っています。したがって、評価採点の対象となります。
メロン、アプリコット、スターフルーツ、アボカド、パイナップル、マンゴー、バナナ、あけび、いちご、かき、ココナッツ、なつみかん、やまもも、さくらんぼ、
以下の方は締切以後の提出になっています。
ゆず、あんず、かりん、ライチ、
以下の人のメールは届いていません。
ドリアン、
平常点を考慮して、一応皆さんの評価採点をしますが、期限内に提出がなかった人、最終的に提出がなかった人については、低い評価にならざるを得ません。
「秀」もしくは「優」でなければ、単位はいらないという人は、「未受験」で処理しますので、至急メールして下さい。今日中に成績をつけますので、間に合わなかったらそのままになります。
かなり平常授業の成績のよかった人でも、締切までの提出がなかったため、低い評価にせざるを得なかったのは残念です。授業中にも、この掲示板でも、直接のメールでも再三注意をくり返したのですが、やむを得ません。
この結果、欠席の多い人や平常授業の発表が少ない人が、比較的高い評価になっています。これについては、以下の1~3が理由です。
1.平常授業の朗読や意見発表は、最終プレゼンが不可にならないための補充であって、低い評価を上げるものではない。これも何度も伝達したように、あくまでも最終プレゼン(従来だったら、試験やレポート)が決定的な評価となる。
2.コロナが蔓延の折、事務からの要請もあって、無理な出席はしないように指導している。実際に怠慢で欠席した者もいるだろうが、現状の授業では、それと体調不良の欠席を区別するのは不可能である。
3.採点結果に不満があれば、手続きにしたがって申し出てほしいが、その前にこの掲示板を読んでおくこと。ここに書かれた内容を理解していないと判断した場合は、授業中の指示を聞いておらず、この掲示板も見ていないことを考慮して、評価が下がる場合もあることを理解されたい。
なお、これ以外の人(4名)は、出席しておらず、プレゼンもしていないので、受験資格はありません。「無資格」の方が正確ですが、「未受験」として処理します。