1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 協力者列伝
  4. 2024年度前期集中講義用掲示板(1)

2024年度前期集中講義用掲示板(1)

4月27日の補充

授業中に現代語訳した課題の私の解答です。次回の授業でも配布しますが、参考にして下さい。

だいたい、この国府天王寺の村々の村長は、この当時女性が務めていて、名前は「小蝶」と呼ばれていた。彼女は代々この東生村の村長を務めていた家に生まれて、その血統には問題がなかった女性で、彼女の親の代になって、家を継ぐ男子がいなくて、ただこの小蝶一人を子どもとして有していた。それで、両親が亡くなったとき、彼女に婿を迎えなさいと言って仲人をしようとする者が多かったのだが、小蝶はそれを受け入れなかった。そうなると、この村長の家は跡継ぎもないままに絶えてしまうしかないなりゆきだったが、小蝶は男性以上に力が強く戦闘能力もすぐれ、さらに事務的能力さえ、充分に持っていたので、村人たちは国司に請願して、小蝶をその親が村長だった時と同じように村長に任命して下さいと、地域全体が一致して要望申し上げたので、この時代は国全体が女性の権力が強くなっていた時代だったので、とうとうその要望を国司は受け入れることになさったのだった。

「筋目正しき者なるが」の「が」は主格の「が」で、「~である人であって」という感じです。「~である人だけれど」と接続詞っぽく訳すると、ちょっとちがいます。
 「能くせずということなければ」は「得意でないことはまったくなかったので」すなわち「ものすごく得意だったので」ということ。二重否定というやつです。ご注意を。
 私はときどき、かなり意訳っぽくしているところもあります。このへんは各自の好みで決めて下さい。

 

もう一つの文章はほとんどの人がまだ手を付けていなかったので、次回の授業で課題にします。

※ミツバチさん、「お手紙欄」から私にメールして下さい。名前とペンネームだけでいいです。メールの授受ができることを確認しておかないと、最終レポートその他の連絡ができず、結果として単位が出せないこともありますので、注意して下さい。

4月27日の授業予定

お天気がよかったら、江戸時代の草双紙の実物を見ながら、その歴史を説明します。
最初の時間に配布した年表を持って来て下さい。

雨が降ったら、水滸伝のあらすじの最初の部分を説明します。

レポートで題材にするには、なるべくその範囲から選んで下さい。

どこを題材にするか、もう決めている人は、受け付けますので申し出て下さい。次回までに、傾城水滸伝の該当部分をコピーして来て渡します。

そこ以外の部分を使いたい人は、古い本なので、少し読みにくいかもしれません。

また、時間が余れば、テキストの概要をまとめて説明します。

※前回欠席した人は、テキストの購入・ペンネームの選択・小レポート用のノートの選択をお願いします。

※皆さんの小レポートを見た限り、かなり現代語訳はできているようなので、レポートを書くにあたっての指導は特にしません。少しまちがいが多い人は、ペンネームでここでお知らせします。

※前回の課題の現代語訳です。

昔、鳥羽院の皇后でいらっしゃった美福門院という方は、お顔の美しいことは宝玉にもまさり、賢さは男性以上でいらっしゃった。それで鳥羽院の彼女への愛情は世の中に比べ物がないぐらい強かった。ときには政治関係のことまで丸投げにおまかせなさったから、この時期には「女謁内奏」と言って、昇任させたり役職につけたり、または民間からの請願をお聞きになるようなことまでも、全部美福門院のご意見でお決めになられたため、美福門院に仕え申し上げている女官たちまでが自然と権力を持つようになり、貴族や宮中関係者を問題にせず、自分たちの好きなように政治をしたので、庶民のことわざで、「女性が賢すぎると商売は失敗する」と言われていたことに似たようなことばかり多かったとかいうことだ。ちょうど永久元年の春、三月のころ、鳥羽院はちょっとご病気のためにしばらく政治を行われなかった。その時期は急を要する案件は美福門院の決定におまかせになったために、たとえ身分が摂政や関白であっても、女性の美福門院と密接に会議などの公務をするのはやっぱり遠慮すべきであるということで、摂政や関白なども皆、その妻を代理に採用なさったのだった。ところがこの時期、近畿地方に流行病が発生して死者が多かったので(中略)この件をどうしたらよかろうかと、美福門院たちは何度も会議をして相談した。その時に関白藤原忠通さまの奥さまの井手の政所という人が、前に出て申し上げなさったことは、次のとおりだった。

敬語に注意。主語を明確に。「~れば」は「~なら」ではなく「~ので」になる。
 「レポートを書く前に」の中の「演習をするために」の項の現代語訳についての説明を見ておいて下さい。

4月20日補充分

◯以下の方はメールをいただいています。今後の連絡はこのメールを使って下さい。

じゅうたん、モスラ、UFO、とんぼ、投げ槍、すずめ、流れ星、ペガサス、ふくろう、風船、アドバルーン、つばめ、こうもり、(到着順)

メールしたのに、上に名前がない人は、次の授業の時に申し出て下さい。

◯欠席したりして、まだペンネームが決まってない人は、次の中から選んで下さい。
「お手紙」欄からメールで届けてもいいです。希望が重なったら、先着順にします。

コンドル くまぜみ 飛行船 ジェット機 グライダー 竹とんぼ コンコルド 気球 ニルス 紙ヒコーキ ヘリコプター ロケット てんとう虫 砲弾 いなご ほうき スーパーマン 天女 白球 ピーター・パン ユニコーン 魔女

◯「水滸伝」関係の資料(とっさに、適当に選んでいます。正確さなどは保障しません。)

英雄たちの名簿(私が手書きで配ったものより、ずっと詳しい)

絵巻水滸伝

水滸伝関係の本(Amazonより)

水滸伝あらすじ

これも、あらすじ

これはドラマのあらすじ

こんなのもあります

 

※随時、補充して行きます。
 これらを読んだり、のぞいたりする時は、必ず書名や資料名をメモしておくこと! 最終レポートを書く場合、引用するときなど出典が必要になります。後になると、絶対忘れて、「どこで読んだか」「どこで見たか」と七転八倒することになります。悪いことは言いませんから、必ず見たときに即メモしておくこと。

訂正! 授業であらすじをしゃべったとき、最後の方で、「宋江と花栄がいっしょに自殺」と言いましたが、それは「呉用と花栄」でした。宋江はその前に毒を飲んで死んでいます。

 

 

4月19日連絡

受講生の皆さんへ

大変遅くなりましたが、一応、掲示板を作成しました。

以下は授業でも紙で配布しますが、一応見ておいて下さい。(4月19日)

 

授業の目的

江戸時代の絵本(草双紙)の概要を覚える。
 馬琴の作品の翻案を実地に学ぶ。

テキストについて

『江戸の女、いまの女』。500円で購入。使用するのは「傾城水滸伝覚書」の章のみ。かなり古い出版なので社会状況などは変わっているが、論文の内容には問題はない。

ペンネームについて

ホームページ「いたさかランド」で公開で連絡する場合もあるので、各自、連絡用のペンネームを以下の中から選んでもらう。 

コンドル つばめ くまぜみ 飛行船 とんぼ ジェット機 グライダー 竹とんぼ 

UFO すずめ モスラ コンコルド 気球 ニルス じゅうたん 流れ星 紙ヒコーキ 

風船 ヘリコプター ロケット アドバルーン てんとう虫 ミツバチ こうもり

ふくろう 砲弾 投げ槍 ペガサス いなご

成績評価について

基本的に最終レポートで評価。それで合格点に達しなければ平常点(主として小レポート)を考慮して加点する。

最終レポートの課題

『水滸伝』と『傾城水滸伝』の一場面(林冲が流刑地を去るまで)を選んで、後者を現代語訳して、両者を比較する。

どうしても無理なら、テキストの中の他の章からテーマを選ぶことも考慮するが、その場合は減点もあり得る。

小レポートについて

毎時間、各自のノートに小レポートを書いて提出。最終的にノートを提出。
ノートはメモ用に使用してもよい。質問や感想を記してもよい。

授業の予定について

掲示板で通知。

掲示板について

ホームページ「いたさかランド」の「岬のたき火」コーナーの「協力者列伝」の中にある。数日おきには閲覧しておいてほしい。

資料が大量な場合は、配布しないで、こちらに掲載することもある。

受講時の諸注意

飲食は自由。出入りも自由。

出席について

三分の一程度をめやすに考慮する。

連絡について

「いたさかランド」の「お手紙」欄から教員にメールする。

Twitter Facebook
カツジ猫