2023年度後期集中講義掲示板(2)
(1)が長くなったので、こちらに移動します。
成績評価について
(1)現在レポートを提出している人に「不可」の人はいません。全員合格しています。
(2)ただし、数名の方が、合格の最低条件として指示した、「他者の文章の引用と自分の意見を区別する」という条件を満たしていません。中にはまったく区別していない人もいました。末尾に参考文献をまとめてあげるだけでは、私の授業では不十分です。
このことは掲示板でも授業でも再三注意しており、この人たちは本来は「不可」です。小レポートなどで加点するので、おそらく「可」にはなると思いますが、もし、「可」になるぐらいなら「不可」にしてほしいという希望があれば、メールで連絡して下さい。
(3)毎回、成績評価の際に私が迷うのは、「優」の範囲が広すぎてしまうことです。
「秀」と「良」の評価は、比較的はっきり決まるのですが、「秀」と「優」の間、「優」と「良」の間が、かなり接近してしまいます。
評価の基準については「レポートを書く前に」で述べていますが、構成力、表現力、資料収集、誤字脱字の有無、独自の見解、などを参考にします。また小レポートでの加点も行います。
その結果の評価は、結果として、かなり「優」が多くなります。そして、その中には「秀」と紙一重のものと、「良」と紙一重のものが相当に幅広く混在しています。
このため、「優」の評価を受けた人の中には、「なぜ、あの人のレポートと私が同じ評価なのか」と他の受講者と比較して釈然としない人もいると思います。
これについては、何かよい方法を今後考えて行きますが、とりあえず、このような事情があることを理解した上、自分はおそらく「秀に近い優」だ、「良に近い優」だと判断していただきたいと思います。
とは言え、その点での自己評価は難しいし大切なので、何らかのかたちで、皆さんに伝えたいと思うのですが、現段階ではまだよい方法を思いつけていません。どうしても気になる人は「優」の中でも、「上」「中」「下」のどこに属するか(正式の評価には反映されません)ぐらいは示そうかと思いますが、時間的にもできるかどうかお約束はできません。しかし、どうしても気になる人はメールで聞いて下さい。
その他、何か疑問があれば、何でもメールして下さい。(12月10日)
黄表紙の翻刻
黄表紙については、昔、ルームの学生と、「かしおぺあ」という本も作りました。興味のある方はご覧下さい。「論文一覧」の中にあります。
江戸時代の煙草入れ
なかなかいい画像がないのですが、これや、これなんか、どうでしょう。
集中講義最終日の予定(変更の可能性もあります)
1時間目 答案用紙を配ります。それに、最終レポートのテーマ(どれか一つ)について調べたことを書いて下さい。
持ち込みはすべて可です。また、作って来た資料をいっしょに提出してもかまいません。
資料や下書きにすべて書いてあるという人も、必ず一応、答案用紙に「まとめ」「概要紹介」のようなものを書いて提出して下さい。
2時間目 1時間目に作業が終わらなかった人は、続けてかまいません。
他の人は、「和本の取り扱い方」「私が読んでほしい本」その他のテーマについて、講義を聞いて下さい。
3時間目 2時間目までに作業が終わらなかった人は、続けてかまいません。作業が終わった人は、提出して退出してかまいません。
この間、教室の出入りは自由です。
不可の人についてのみ、当日中に掲示板で連絡します。
どこが不十分かも指摘しますので、早急にメールで追加レポートを送って下さい。
提出期限は追って連絡します。
秀~可までの評価については、少し時間がかかるので、当面はお知らせできません。
以上の手続き等に質問があれば、授業の後にでもメールででも連絡して下さい。
12月2日の補充
「平家物語」については、こちらを見て下さい。
今日話したことを、更に詳しく書いています。
最初の画面の右上にある、「あらすじ」三つと、「宗盛」「俊寛」に関する項目など、
すべて参考になると思います。
というか、「中途半端のアドリブ」のすべてを読んでおいて損はありません。
「一ノ谷の戦い」で義経が背後の山から逆落としの奇襲をして勝利する場面は、次のような歌にもなっています。
また、同じ戦いで若武者敦盛と、歌人でもあった忠度が死ぬ場面は「青葉の笛」という歌になっていて、これもそこそこ有名。
以前の授業の掲示板ですが、ずっと下の方に「平家女護島」などの浄瑠璃の映像があります。ぜひ、見ておいて下さい。