1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 「とうじ」というお店

「とうじ」というお店

雨の合間に買い物に行き、お花や肉やお魚を何とか買いそろえて来ました。途中で豪雨になったので、なじみのお店でランチをわけていただき、少し小降りになったところで、スーパーに移動してめでたく買い物をすませ、帰って来たら、とたんにまたすごい雨。ベッドで寝ていた猫のカツジは、大きな目をぱちくりさせて、のこのこのそのそ起きて来て、お刺身を奪い、かんづめの残りを食べて、また寝ています。けっこうなご身分で。

こちらは買い物を冷蔵庫にしまっただけで、もう限界とばったり寝てたら、テレビで「巣鴨日記」というのをやっていて、途中から見たのですが、戦犯で巣鴨プリズンで死刑を待ちながら釈放されて、六十代まで生きた人のドキュメンタリでした。その人のお店がなんとなんと私がよく買い物をした天神のお店の文具店「とうじ」で、お名前が冬至さんだったのだって。

ランチをいただいた店のオーナーと、「今年の原爆忌や終戦記念日関係の番組は、例年になく力がこもった名作が多い。戦争を知る人がもういなくなろうとしているからか、参政党がバカすぎるからか、石破首相がまともだからか、原因はいろいろだろうが、皆の危機感や決意がいつもとちがう」と話したばかりでした。

冬至氏は、自分の苛酷な体験を語るだけではなく、「日本は被害者意識が大きすぎて、加害者であったことの自覚がなさすぎる。アジアの人々にしたことをつぐなわないといけない」と明言し、アジアの留学生たちの支援をしたり、自分が命令で殺したアメリカ兵の供養をしたり、戦争犯罪と戦争責任に、目をそらさなかった人でした。そのことも初めて知って衝撃です。「とうじ」で買ったこまごました美しいもののいろいろが、あらためて思い出されます。

この番組は映画にもなっていて、8月15日から福岡の映画館で上映されるとのこと。ぜひ見に行きたいと思っています。

よろしければ皆さまも、ぜひ。

Twitter Facebook
カツジ猫