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「ハーレクイン・ロマンス」補足

「ハーレクイン・ロマンス」読み上げた。最後まで面白かった!
でも、フェミニズムやウーマンリブと共闘体制になった最新の現代の作品類でも、やっぱりレイプから始まる恋愛になってるらしいことは、悲しいし苦しいし、すごく残念。

言いかえれば「私のために戦うな」は、やっぱりまだ読まれるべきだし、使えるってことだし、古くないってことね。がんばろ。

最後の方で、赤毛のアンやコバルト文庫など、思わぬ近くまで話題が接近して来たのは、ちょっとぎょっとした(笑)。

それにしてもだ、山岸凉子の「天人唐草」はすごい作品だったのだなあ。
あのころ私は大学講師になりたてで、十歳ぐらいしか年の差がない学生たちと、友だちのように遊んでいた。彼女たちがこの漫画に衝撃を受けて、熱く熱く語っていたのを思い出す。あの時、私は、その画期的な新しさに十分気づいていなかった。

ハーレクイン・ロマンスでは文句なしの「控えめなヒロイン」である主人公の悲惨な末路。そしてその手の作品では決まって登場する「積極的な悪い女」のこれまた典型の女性が、ヒーローっぽい男性と結婚して幸福をつかむ、掟破りの展開。何もかも、破壊的なまでの新しさだったのだと、あらためて知る。

「本を読む女」が、うしろめたく、世間からも評価されないというくだりでは、「ボヴァリー夫人」の例があがっていたのはむろん的確だが、私が連想したのは「めぐりあう時間たち」の第二話だった。あの映画(小説もだが、ジュリアン・ムーアの名演技もあって)、私は全三話が好きななかでも、特に第二話が好きだった。本を読むことの危険さや歓びを、あの話は恐ろしいほど表していた。

あ、検察庁法改正案の抗議は、またタグが変わったようです。これをつけて、ツイートをお願いします。

#週明けの強行採決に反対します

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カツジ猫