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「ホワイト・サンズ」という映画。

◇キャラママさん。
大阪市長の発言は、毎日新聞で見る限り、慰安婦問題に関して「本当に国家が無理やり強制したのかは微妙」という、いつも問題になる点に、「日本だけじゃない、よそもやった」という新しい観点を加えたものでしょうね。

目には目をっていうやつで、私もどこやら、この方風の得体の知れない発言をしますと、そりゃ、望んだわけでもないのに戦争に駆り出されて、人殺しをさせられ、自分も殺されかける毎日じゃたまらんから、せめてぜいたくして、快いことしたいでしょうよ。戦う兵士は。

でも国が兵士にふかふかのベッドや高級ステーキを与えたことなんかないわけで(あ、沖縄の米軍基地とかじゃ、思いやり予算で与えてるかもしれない、少しは)、戦争ってまったくやってる労働(人殺しと破壊)に対しての報酬ってものすごく低いのよね。

だからその代わりに往々にして、兵士は占領した敵の村で食いものや宝物や女を調達することになる。時には残虐行為という娯楽も味わうことになる。
それで評判が悪くなって、戦いに負けることも多いから、国はそこそこの衣食住や性を与えて、兵士を快適に戦わせ、礼儀正しく人殺しをする心の余裕を持たせようとする。女を抱かせるのもそのひとつでしょ。まあ、これほど男をバカにしたしうちもないとは思うけど、それ言うなら、人殺しの仕事に引きずり出した時点で、すでにもう十分バカにしてるからな、人間を。

◇それが、どの程度、国家がやったか自発的に女性がやったかはいろいろあるでしょうが、どっちにしたって私に言わせりゃ、「女に抱いて慰めてもらわなきゃ戦えないほどいやなら、戦うな」ですよ。もう、それに尽きるわ。

大阪市長なみの、誤解されそうな発言しとくと、性や愛はね、人殺しを慰めるためにあるんじゃありません。

◇もうひとつ、今回の発言にある「どこだって、やってるんじゃないか」だけど、第二次大戦の日本の場合、「そりゃどこでも多少はそういうことやってたけど、いろいろな点で、あまりに、やり方が目に余る」って話につきると思うけど、しかし、似たようなことが、どの戦いでもあるというなら、それはあーた、話の方向としちゃ、「だからやってもいい」じゃなくて、「よそも全部やめろ」でしょーが、どう考えても。「おたくもやってるんだから、うちも(もっとずっとひどい程度のことだけど)やらせろよ」って、それは、無賃乗車でも柿泥棒でも、まず通らない理屈じゃなかろか。

◇おおっと、「ホワイト・サンズ」について書く時間がなくなったよー。また明日にでも(笑)。

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カツジ猫