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「北朝鮮」のこと。

◇きっと投票日の直前にまたミサイルが飛ぶんじゃないかと言っている人もいます。私は明日のスピーチで、この問題について、ちょっと触れます。その部分を紹介しておきます。ご自由に、かつ適当に使って下さい。

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アベ首相は解散の理由をころころ変えますが、ともすれば北朝鮮のミサイルに対抗して国を守ると口にします。日本の領海でも領空でもない、人工衛星と同じ高さを飛んで行くミサイルの心配をするぐらいなら、沖縄の高江の民家の300メートル近くに落ちた米軍機や、不時着しまくりのオスプレイや、廃炉の見通しも立たない原発の方がよっぽど危険だと思いますが、北朝鮮の恐ろしさからアベを支持する人も多いようです。


私は最近二人の立派な学者の講演を聞きました。一人は原発反対の権威、小出裕章さん、一人は九大法学部長もつとめた国際政治学の石川捷治さんです。一人は理系、一人は文系、でもお二人はたまたま講演の中で、北朝鮮にふれられ、まったく同じようなことを言われました。お二人の話をまとめて書きます。

「北朝鮮は朝鮮民主主義人民共和国という正式名称を持つ、ちゃんとした国家で、166の国と正式の国交を結んでいる。日本は191の国と国交を結んでいて、この差はアメリカと密接な国の数だから、そんなに差があるわけではない。


そして、朝鮮戦争はアメリカが平和条約を結ぼうとしないから、まだ終結していない。それはアメリカが極東に軍隊をおく理由がなくなっては困るからだ。だから朝鮮民主主義人民共和国は60年もアメリカという大国と対峙して、いつ国が滅ぼされるかわからない恐怖に耐えてきた。


彼らにとって核は手放せない切り札で、大国が自分たちの核は保有したまま、交渉のテーブルにつくなら核を放棄しろと言っても、フセインやカダフィといった指導者がアメリカを信じて滅ぼされたのを知っている以上、とてもそんな要求はのめない。


彼らのしていることは、もちろん問題があるが、そのような事情を私たちは知っておかなくてはならない」

日本をねらったわけでもないミサイルが飛んだだけで、国が攻撃され滅ぼされることに怯えるなら、私たちは、それとは比べ物にならない緊張の中で生きてきた、北朝鮮の人たちと指導者の「国が消えるかもしれない」恐怖を考えてみなければなりません。


本来ならその上で、日本がアメリカとの和平に努力すべきです。しかし政府はそんな努力をするどころか、北朝鮮を挑発し、自分たちの政権の延命のために利用して、国民と国土を危険にさらしているのです。
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カツジ猫