「杜人」の矢野さん
以前見た映画「杜人(もりびと)」の矢野さんが宗像においでになってワークショップをされた時のビデオの上映会があったので行って来ました。3時間以上の長さだったけど、ご本人の映画と少しも変わらないたたずまいともに、映画とはまたちがう面白さもあって、何より自然を大切にした世界づくりの精神が、しっくりわかって、快く見ました。
こちらにおいでになったきっかけは、宗像大社の御神木が突然枯れたのを心配された方が、お知らせして見て下さいと頼まれたのだとか。何とかよみがえるかもしれなかったらしいけど、神社の方ではもう処分を決めてしまったらしい。残念です。
数百年も経た御神木が突然枯れたのは、沖ノ島の世界文化遺産決定以後、境内ではいろんな改築の工事などが行われて、その何かが地下の水路に影響を与えたのではないかとのことのようです。何だかなあ。
矢野さんに敬服するのは、これだけ樹木や自然を大切にし、よく知り抜いておられるなら、こんな事実には烈火のごとく怒るか悲しむか落ちこむかしそうなものなのに、淡々と落ちついておられて、それは個人のお宅の庭をよみがえらせる作業について語るときも、的確な方針を示されつつ、「あせらないで、少しずつ」とくり返されるのもそうですが、まったく悲壮ではないし、希望を失わないし、もう本当に、今の日本が、自然にとって、どれだけ絶望的で危険な状況かはわかっていても、まるであわてず、一歩ずつ前進するのをやめないことです。まねできないけど、まねしたいです。
今日は暑かったけど風は涼しく、つい朝からベッドで、ただもう風を味わって、でれでれしてしまいます。明日こそはもうちょっと仕事をしよう。
台風の余波か何だか、夜は風が強かったりするけど、俄作りの支柱がちゃんと効果を発揮して、ヒマワリもミモザも今のところ倒れる気配はありません。奥庭のバラたちも元気です。
お金も時間もないのにと、かなり迷いましたが、最近とうとう、お金を払ってネットでコミックを読み始めました。まあ、紙本を買うよりは、はるかに安いんですけどね。しばらく見ないでいる内に、実にいろんな内容のものが出始めていて、特にかわいい甘い話でもセックス描写が相当過激です。しかも別に不自然でもなく、ちゃんと筋にとけこんで浮いてもないのがすごい。無料で試し読みできるのもあるので、これとか、これとか、どうぞごらんになって下さい。あ、でも、こういう描写に慣れてない方、カルチャーショックを受けても知らないよー(笑)。
でも、どうかすると、これって、まるまる一回分というか一冊分というか、擬音付きの過激な性描写だけで終わるのもあるのよね。いや、面白いし、絵もうまいから別にいいんだけどさー。その昔、まだ書店で漫画雑誌の立ち読みができたころ、友人と「巨人の星」の続きが読みたくて、発売日に飛んで行ったら、連載のまるまる一回分、主人公がボールを振りかぶって投げるまでの描写だけってこともあってさ。「だいたい、球場のライトが、ぱっ、ぱっ、とひとつずつ灯っていくのに、一コマずつ使うんだもん、あれはないよなー」と二人で嘆きあってたっけ。まるで中味はちがうけど、あれをちょっと思い出すよ。