1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. あきらめちゃうのかな

あきらめちゃうのかな

特に何か問題があるというわけではないけれど、まあ私が生きてる間に、裏庭の境界をはっきりさせておきたいと思って、測量を頼んだ。
知ってる人は知ってると思うけど、測量ってほんと高いんですよ。このところ、ちょっと贅沢していたけれど、少し倹約してお金をためておかないと。集中講義の給料だけでは足りないかもしれない。

今朝、測量の人が来たので、案内している時にふと見たら、庭にもう水仙が伸びはじめていて、私がうっかり猫さんよけに瓦を一枚おいた下にも生えていそうだった。あわてて取り除けたら、果たしてのたくった芽が地面にはりついていた。伸びてくれるかしらん。

裏庭の方でも、すみっこに水仙の群生があって、ここには昔私が買ったラッパ水仙の一株もあって毎年咲いていた。愛猫の故キャラメルとのツーショットも残っていて、私が毎年なつかしく見ていたのだが、裏の擁壁の工事にともなって、庭に砂利を入れてくれたので、そのへんも小石の山になっていた。それでも生えて来るかなと思っていたが、その気配もない。あまり分厚く土がかぶさってしまったから、あきらめちゃうのかな、地底の球根も、と思いながらながめていて、こっちもなかばあきらめていた。
そうしたら何と石ころの間から、緑の葉っぱがすっくと伸びていた。すごい。えらい。ラッパ水仙か普通の水仙かはわからないが、一本でもこうやって出てくれば、その内にまた自然と株が増えて広がってくるだろう。よかった。
水仙て、優しい姿をしているが、本当に強いんだよな。そこも好き。たくましいのに、えげつなく見えない。見習いたいけど、無理か(笑)。

今日は久しぶりに街に出て、ちょっと買い物をした。コロナのせいもあってか、ソフトバンクホークスの優勝セールも、つつましげにやっていた。私はソフトバンクホークスは嫌いじゃないが、いつも行くスーパーでもう毎日のべつまくなしに、若鷹軍団の応援歌を流しまくるので、ちょっとうんざりして、ええかげんにせえやと思っていた。そうしたら、日本シリーズの報道やその後のワイドショーを見ていたら、その福岡だか九州だかでやられている熱狂的な応援とめちゃくちゃなえこひいきが、その周辺の日本全国で行われているのが読売巨人に対してらしく、何だかお菓子の虎巻の中心にいたような、複雑な心境である。

その巨人がホークスに4連敗したものだから、ネットでは衝撃やら怒りやらがうずまいていて、Yahooのコメント欄など見てると、人気にあぐらをかいていたセ・リーグは何とかしなければという声があふれていて、中には「怒りのあまり私は今日、携帯をソフトバンクに替えた。ずっと読んで来た読売新聞も断った。これからはホークスを応援する」とかいうコメントもあって、びびりながら、まあ読売新聞の記事はいろいろひどいから、それはよかったかもしれないけど、と変な方向で納得してしまう(笑)。

ホークスの球団や選手の態度やら姿勢やらが真摯で新鮮だと、初めて見る人たちから高く評価されている中に、「チーム内の競争がすごい。仲がよくて雰囲気がいいのに、たがいがライバルで、生き残るのに必死でプレーしている。若手の控えの選手が出場機会をもらうと、巨人など眼中になく、味方が敵という感じでアピールのため全力を出し切ってがんばっている」などとの声も多い。国文学の教師としては、ううむ、この評価が定着してくれれば、「平家物語」で、なぜ源氏があんなに強かったかという説明を学生にするのが楽になるのにと思ったりする。平家は一門が生き延びるために戦ってるが、源氏は味方どうしが、戦いの功績で領地をもらう、その業績争奪戦で必死なのだよね。それがパワーになっている。

でもまあ、テレビなどは巨人びいきがすごいみたいだから、ホークスの強さの分析なんてあまり報道されないだろうから、学生たちがこの説明を聞いてぴんと来るほどには、イメージは定着しないんだろうな、残念だけど。

政府はGOTOあれこれを、未練たらしくひっこめたり出したりしている。もうそんなことには慣れてしまって腹も立たないのが我ながらいけないが、その分ささいなことでカチンとくる。たとえばスガ総理のもしょもしょ答弁で、「GOTOが感染拡大の原因というエビデンスはない」とくり返しているのが、イラつく。何で普通に「証拠」と言えんの。何がエビデンスよ。ちょっとでも意味がわからない人をふやして、ごまかそうとしているようにしか聞こえないんだけど。しょうもない悪あがきはほんと、疲れるからやめてほしい。

桜を見る会も安倍元総理の国会での答弁が、まるでウソだったことがはっきりして来た。秘書がウソをついたのだということで切り抜けようとしているのが、またいつもながら情けない。そもそも秘書が何が悲しくてそんなウソをつかなくちゃならんのか、謎すぎるし、そうだったとしたら、そんなウソにひっかかった総理の能力のなさは自分がウソをついた以上にある意味ひどいし危険だろうが。

しかし、例の検察庁法案が通っていたら、こんな追求もできたかどうかわからないし、トランプが最高裁判事を自分の操れそうな人にすげかえたのもそうだが、本当に権力者が司法をはじめ、あっちこっちの人事に色目を使い出すと、ろくなことにはならないよね。学術会議の件だってそうだが。

先日のチューリップ、しゃんとしたので、仲間のところに戻しました。このアンティークのポットに入れるとなかなか映えます。

Twitter Facebook
カツジ猫