あらま。
◇けっこう瞬殺だったのか。
投票終了とほぼ同じくらいに玉城さんの当確が出たのね。
何だか、これまでで最高の得票数だったらしいし。
それにしても、当確が決まって、皆といっしょに踊ってる玉城さんは美しかった。
そして、その喜びの中で大きく振られている創価学会の三色旗が、まぶしかった。本当に、尊敬します。そんな言葉では言い表せないぐらいの、まじりけのない感動を久しぶりに味わいました。
私は実はもう最悪の事態を考えて、ベッドにひっくり返って先日仕入れた古い子どもの本の「ターザン物語」とか読んでたのですよ。夜中過ぎたらパソコンのぞこうかぐらいに思って。
そうしたら、部屋のすみでホーホケキョとウグイスが鳴いて(これが私の着信音)、友人からメールで祝電が来た。彼女もカンパをしてくれたそう。
◇それでもですよ、私は子どもたちに教育勅語とか暗唱させてるあの候補者が当選したとしても、「ああ、沖縄の人たちはそんな気持ちになっているんだな。大変なんだろうな。責められないよ。ゆっくり話を聞いてあげないと、そしてこちらも勉強しないと」ぐらいのことは、心の底から考えるつもりだったし、ましてや一国の首相なら、「この結果を真摯にうけとめて、今後の政策を考えます」とぐらいは最低でも言ったと思うのね。
あたりまえでしょうが、どっちも。人として。
そうしたら、ネットで見て目を疑ったよ。首相のことばに。
「残念だが、しかたがない」
ひいきのチームが負けたのかい。その言いぐさは。
仮にも一国を束ねる指導者だぞ。それが、「残念だが」って、何それ、まともに一対一で、たった一つの県の知事候補者と正面対決してたのかい。翁長さんや玉城さんには名誉なことだろうさ。首相とサシで勝負できる地方自治体の長なんて、どんだけえらい名誉職なんだよまあ。
それで、その結果が「しかたがない」って、この人きっと原発事故で日本のあらかたが廃墟になっても、バカな戦争して大負けしても、疫病がはやってもゴジラが上陸しても、経済破綻して皆が飢え死にしても、こうしか言わないんでしょうね。「しかたがない」って。
指導者の言いぐさか、まったく。するべきでない戦いをして、負けたら反省も分析もしないで、「しかたがない」?
私がこいつの麾下の軍人ならほんとにクーデター起こすぞ。やってられっかまったく。
◇ついでにいろんなネトウヨだか何だか知らんが、その、あんたが一番しかたがない首相を支持してるらしい人たちの、今回の選挙結果の感想をネットで見たら、これまたたまげたね。そろいもそろって、沖縄の悪口。見限った、日本から切り離せ、バカぞろいだ、などなど、もう胸が悪くなって寒気がした。
いったい全体沖縄はあんたの国か。経営でもしてるのか、金でも出してるのか、ボランティアでさとうきびでも一年中刈りに行ってるのか。要するに、あんたの好きなようにならなかったら、怒り狂ってののしって攻撃して軽蔑して見限る権利が、たかがあんたの、どこにあるのさ。
これが相手が大分県や福岡県や北海道や東京でも同じ反応するのかどうか、そこは微妙にわからんけど、基本的には同じなんだろうな。こういう人たちって、ペットの犬や猫や小鳥が言うこときかなくて思い通りにならなかったら捨てるか殺すか虐待し、自分の家族や同僚や隣人が思うような反応しなかったら、ぶち切れて暴力ふるうかいじめに走り、機械や道具がうまく作動しなかったら切れてぶちこわすんじゃないだろうか。そうなる理由も原因も考えないし反省も理解もしようとしないで。
この一直線の単純すぎる、「おれの思い通りにならないこいつらバカ!」思考を見てると、そうだとしか思えないんだけど。
他者も他人も他県も、あんたの願望通りになるために存在してるんじゃないのよ。
そんな単純なことがなぜわからない。疲れるなあもう。