ぼくは、なんに、にているの?(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
あしたは、ぐっとさむくなるそうです。
うえのいえの、おばあさんねこの、
ぐれいすさんと、まきさんに、
あつでの、もうふをだしておこうと、かいぬしは、いっています。
ぼくも、そろそろ、すとーぶをだしてほしいけど、かいぬしは、
「いくらなんでも、それはまだだよ」といいます。
でも、きょうは、ベッドカバーを、ふゆようの、
おれんじいろのに、かえました。
いすのうえの、ばすたおるも、もうふに、かわりました。
ぼくが、そこで、ねていると、
かいぬしは、とおりがかりに、ぼくのまえにしゃがんで、
ぼくのかおを、じっとみて、
「まるで、たぬきだね、そうしていると」とか、
「ふくろうそっくりだよ、いつもおもうけど」とか、いいます。
「めがおおきくて、はなが、ちょっとまるくて、
はなの、さきは、ぴんくなんだね。
ふーん」と、ぼくを、じっとみています。
まるくなって、ねているときは、うえのほうから、
「きのみ、みたい」とか「かいがらみたい」とか、
いっていくのが、きこえます。
ぼくはいったい、なんに、にているんだろう。
「ちょっと、ぞうきんとか、もっぷみたいなかんじもする。
つかんで、そのへんを、ふきたくなる」ともいってたけど、
それは、やめてほしいです。
ぼくは、このごろ、「くろーぜっと」とよばれている、
ちいさいへやの、まどのそばで、よくねます。
そとも、みえるので、いいきぶんです。
そこで、かおをあらっていると、かいぬしは、
「そうそう、そうやって、めもとを、よくあらって、
なみだが、たまらないようにしなさい。
うえのいえの、ぐれいすさんは、とてもめもとがきれいで、
としよりとは、おもえないよ」と、いいます。
じゅうがつの、すえには、ぐれいすさんと、まきさんは、
ちょうじゅねこで、ひょうしょうされるそうです。
ぼくは、あとじゅうねんぐらい、またなくてはいけないそうです。
「おたがい、なんとか、いきのびなくてはね」と、かいぬしは、
ぼくをみながら、いいました。
このしゃしんは、ぼくが、おにわに、にげだして、
「しゅんらん」の、しげみのなかを、たんけんしている、ところです。
「あたまかくして、しっぽかくさず、だね」と、
かいぬしは、わらっていました。
「へびなんかと、そうぐうするんじゃないよ。
むかでにも、きをつけなさい」と、
かいぬしは、うしろから、いっていたけど、
ぼくは、ようじんぶかいから、
そんなしんぱいは、むようです。