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あーもう。

◇仕事が進まない。ここ数日、ほしい資料が見つからず、もうひとつ楽勝と思っていたある人物の伝記が、私の記憶とちがっていて、これまた資料が本棚からも私の脳内からも見つからない。いいけどいいけど、どうしよう。
まあ、どうでもいいから、今夜中には埒をあけよう。

そんなんだから、もうなるべくどうでもいい本を読んで、どうでもいいニュースを見て他に関心が行かないようにしている。野球もそろそろ終わりだなと思っていたら、いつの間にかひっそりと大相撲が始まっていた。
カーラジオで聞いていたら、新十両の何とか風という人(あとで確認したら、すみません、友風関でした。いやー、このツイッター見ても何だか、お相撲さんのイメージじゃない。笑)が、趣味はピアノということで、弾くのも聞くのも好きだとか話しているのが、ホークスの柳田選手と比べたらいけないが(まあ彼はあれが魅力だからいいけど)、まるで大学教授のように落ち着いた語り口で笑ってしまった。

今、家でラジオを聞いていたら、稀勢の里がきわどい勝負で負けてしまって四連敗になった。この人と琴奨菊は本当にいつも、苦難のシーソーゲームをやってるようで、見てて苦しく、早くどっちかでもどっちもでも幸せになってくれないかと言いたくなる。
そう言えば、ホークスの去年大活躍した城所選手が戦力外通告を受けて、あれまと思っていたら、「城所待機中」とかいうキャッチコピーで売ってたのを「城所就活中」にしてるらしくて、元気なようでなごんだ。

◇野球と言えば、韓国の人気グループの着てた原爆Tシャツが騒動になってるようで、と書いたら、どういうつながりなんだと首をかしげられそうだが、実は少し前から野球関係の2ちゃんねるのスレッドとか見ていたら、あたりまえのように広島カープのチームや選手やファンをののしるのに、原爆やケロイドをネタにした悪口が普通に蔓延していて、どうせどこにでもいつでもいるバカがやってるんだろうけど、それを禁止も停止もできない、自分も含めた今の時代と日本とに、深く深く落胆していた。

福岡ではホークスのニュースが多いから、つい詳しくなって親しみもあるけど、そのことがあると日本シリーズでは思わず広島カープを応援したくなって、しかしそんな理由での応援はどこかまちがってそうな気もして、あいまいな気持ちで試合を見ていた。まあ甲斐キャノンの盛り上がりは楽しんだし、そう言えば去年ヤフオクドームに観戦に行ったとき、若い女の子たちが意外なほどたくさん甲斐選手のユニフォームとか着ていて、ファンが多いんだな捕手って地味なのにと思ったことも思い出したりしていたけど。

で、それで、である。アメリカでも原爆で終戦が早まってよかったみたいな観点は普通にあるのは知ってたから、そりゃ日本にあれだけひどい目にあったアジアの人たちの観点もそれに近いだろうとは予想がついた。だからこそ、「あやまちはくりかえしません」という反省のことばを私たちは原爆の死者に送ることしかできなかったのだし、それを初めて、「殺される側の論理」で原爆投下はアメリカの人種差別だとして告発弾劾した本多勝一が、その後すぐに、これまたそれまで日本が向き合わなかった中国での日本の残虐行為を「中国の旅」で告発したのだし、とも思っていた。

韓国のそのグループの事務所は謝罪をしているようで、それは当然だと思うけど、そういう歴史的観点もあるのはわかるし、そんなに原爆の被害に対しての侮辱や軽視が許せないなら、さしあたり広島カープへの、言ってみりゃたかが野球のチームの好き嫌い程度で、原爆をネタにしてるようなやつらの口と指をコンクリボンドで動かないようくっつけちまえよ。

◇「ブラウン神父」のDVD、だんだんちょっと原作風の不気味な味も出てきたみたい。それにしても二十巻まであるのか。日本語吹き替えがないから、こんなの見るの私だけかと思ったら、誰かが見始めたようで、私の返したあとを追っかけて借りている。ミステリマニアか何かかな。

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カツジ猫