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いかんいかん

◎掃除も片づけも栗拾いもしなくてはいけないのに、授業ノートを作りだしたら面白くてやめられない。紀行全集の仕事もとどこおっているというのに、何というざまだ。
しかも疲れがたまっているのか、体調がとんと今一つ。じんましんはわりと回復したが、今度は下痢に悩まされ出した。まあ、これもほぼ治ったが、期限切れのものばかり食べていたからなあ。

◎カツジ猫は何だか色が濃くなってきて、灰色っぽかった頭も黒っぽくなり、身体の模様もあっぱれアメリカンショートヘア風に黒々と濃くなっています。
ベッドも自分の領分とかん違いしたのか、いきなり、ぼんっ!と飛び上がってシナモン猫に飛びかかったりしては私に怒られています。
しかし、心も強くなったのか、閉めだされても、わりと平気でいるようになりました。

先日の夜、あまりにもイライラして私の気分も最低のときに、やつがするっと玄関から外に出たので、ムカついた私はあろうことかドアを閉めてカギをかけ、電灯も消してしまいました。「永遠にもう、帰ってくんな!」とかののしりながら。

まあ迷子札もつけているし、あまり遠くに行く度胸はないはずと、たかをくくっていたのですが、しばらくして外に出てみたら、どこにも姿がありません。
しょうがないから、玄関の前の階段に座って待っていたら、どのくらいたったのか、ふわっと灰色のかたまりが身体のわきにやって来ました。

こいつの偉いのは、戸外で名を呼ぶと、すたすた私に近寄って来ることで、こんな猫はこれまでいませんでした。その時も、いったん私から離れて車の下に行ったのですが、近づいて呼ぶと、あたりまえのように、のそのそやって来て抱かれました。
せっかくだから、しばらく、新しい家の建つ土台に彼を抱いて座って、いっしょに満天の星を見上げていました。真上にオリオンが輝いていて見事でしたが、そう言えば思い上がってサソリに殺され、今も恐がってサソリのいる間は出てこないという、あの星座の狩人は、どこかカツジに似ていないこともない。(笑)

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カツジ猫