いくら来年がヒツジ年だからと言って。
◇屠所に引かれるヒツジじゃあるまいし、今回の選挙で無気力になるっていうのは、本当に家でも車でもパソコンでもあらゆるセキュリティを解除して、さあもうどうでもしてくれと言ってるようなものだと思います。いやもっと危険かもしれない。
◇票読みとまでは行かずとも、投票に行きましょうと誘おうと思って人を探していたら、よく行く職場でおじさん二人が何かしゃべっていて、いやにため息とかついてるので、「どうしたんですか」と聞くと、「いやーもう、このままでは世の中どうなるかと思って」と言います。「そう、さしあたり今度の選挙の結果によっちゃ、やばいよねえ。集団的自衛権なんて、世界の裏側の戦争にまで参加しなくちゃならなくなるし、景気がよくなるったって、金持ちだけの話よね」と言うと、「息子が自衛隊に入ってるから本当に心配だ」「TPPだってとんでもない。どうしてこんなことを認めるような投票をするんだ」「投票に行かないというのも信じられない」と、私以上に熱く語られて、票読みにも投票勧誘にもならなかったなあ、あれは(笑)。
その時にお一人が「麻生さんがまたバカなこと言ってからに」と苦々しげに言ってて、私は今日は忙しくてニュースも見てなかったので、聞き流してしまったが、帰ってネットで確認して唖然とした。いろんな条件を理由にして子どもを生まないのがよくないって、一億歩ゆずってそういう言い方があるにしろ、それは社会のしくみを変える力もあるような、上に立つ人や政治家が言うようなこっちゃないでしょう。ある意味「自分たちには何もできない」って言う敗北宣言と変わらない。
この時期に、こんなこと言って、それが命取りにもならないとしたら、DVDにあってて逃げ出し方も怒り方も忘れた女性のように、国民はもう人間としての尊厳も思考力も忘れてしまったとしか思えない。どこまでバカにされれば気がすむの、いろんな意味で。
◇ご近所の方々との話題作りに、共産党のポスターでも窓のところに貼ってみようかしらんと思ったりもしているのですが、そんなんで、うちの周辺の投票率とか少しは上がりますかねえ。でも、このあたり田舎なので、もともとわりと皆さんまじめに投票には行かれるのかもしれない。
◇今日は雨も降りましたが、一時は日が照って、ちょっと暖かだった気もします。お客さんに出したイチゴの残りがあるので、つまみながら、明日返す予定のDVDでも見ようかな。
あ、ロシア版の「三銃士」は見終わって返しましたが、最後までなかなか面白かったですよ。フランスに行ったこともない私が言うのも何ですが(笑)、画面や音楽、雰囲気すべて、どことなくものすごくフランスっぽい香りがするのが何だかふしぎだったのですが、よく考えたら、ベトナムとかもそうだけど、ロシアって、フランスの文化にすごく影響された国でしたよね、たしか。それが自然にこうやって、にじみ出るのかな。そういう点でもハリウッド映画の三銃士ものより、ずっとフランスっぽかったです。とろーっと快く酔いながら、見ていられました。