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いらつくなあ。

私はもともと、原発には反対だし、自衛隊にも反対だが、今こんな時、その両方への悪口は、口がさけても言う気はないし。

政府の対応についても、いらだっていいのか、ほめていいのかさえ、よくわからない。自民党や共産党が政権とってたら、もっとうまくやれたかどうかも、わかりようがない。未曾有のことすぎて、資料がなさすぎて。

寒くてもひもじくても、被災地ではこれどころではないと、がまんしてしまうくせがついて、しかし体力がないから、結局カゼをひいてしまいそうになる。
私がカゼをひいたって、被災者の誰かがカゼをひかないですむわけではないから、こんなことは無意味ながまんのような気もする。今は自分の体調を保って迷惑をかけない方がいいような、しかしそうでもないような。

原発をどうもできないのが、一番いらいらする。戦う男を見ているしかないから女がイヤだと、ずっと思ってきたが、男女をとわず、日本にこれだけ人がいて、圧倒的多数が、そういう意味で女になるしかない、この状況はやりきれない。こんなに大勢の命運が、あんなに少数の人の努力にかかるなんて、映画やドラマでもめったにないほど、あまりにどういうか、バランスが悪すぎる。

避難した方々が亡くなるのはたまらないが、同じことでもせめて最後は暖かいふわふわの毛布につつまれて私なら死にたい。だから、毛布を送りたいとあせっても、それが物理的にとどかないとは、もう、はがゆすぎる。戦闘機を飛ばして、被災地の上に爆弾がわりにどんどん物資を落とせと叫びたくなる。これって、言ってみりゃ戦争だろう。津波はどっかの国から突然侵略されたようなもんだろ。だったら、爆弾がわりに、物資を投下して、救えるものは救わなきゃ。

風評被害は許せないが、原発の近くに行きたくないと言う運転手や、患者を放置して去ったという医者のことも、責める気になれない。自分だって、どこまでやれるか、その場にいなけりゃわからない。今は誰の失敗も臆病も、責任も、責めてる時間はない。誰もができるようなことを、急いで考えなくては。

マスメディアも政府も、情報を出してパニックにするのは危険だからとかくすのはある程度わかるので、どういう風に情報を流せばいいか、その基準が考えてもわからない。私にわからないのだから、政府にも報道関係者にも、きっとわからないに決まっている(私だって傲慢なのでは、キャラママに負けない)。

こんな時にかぎって、自分の仕事はそこそこうまく行き、確定申告も無事に終わった。それが救いのようでもあり、かえってイラつくようでもある。

現地の被災者のがまん。全国の人々の善意。結合すべきものが、結合できないでいる、もどかしさ。それが政府のせいなのか、誰のせいなのか、誰のせいでもないのか、わからない、いらだたしさ。

うーん、とにかく落ちつこう。きっとまだ、先は長い。

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カツジ猫