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うおおおおう

朝ドラ「虎に翼」がまた切り込んできた。モデルになった女性初の裁判官の実際の業績でもある、原爆訴訟問題が登場。これまでのさまざまな人間関係、キャストそれぞれの人生も重ね合わせて、戦争責任とは原爆投下とは日米関係とはについて、細かく徹底的に掘り下げてくる予感。恐い。今の政権や司法がとんでもないいちゃもんをつけて、ドラマを中止させやしないかと。あるいは(報道関係をつぶしたように)金でネットを総動員して埒もない反撃に出てくるのではないだろうかと。それに気づいて対抗して防げる力が私たちに残っているのだろうか、育っているのだろうかと。

朝ドラはもともと戦争反対や弱者尊重の姿勢はずっとつらぬいていたけれど、ともすれば通り一遍になりかねない戦時下や戦後の人々の運命や心境の描写を、時代背景と確固とした信念をしっかり活かして行うと、こうもすさまじく面白い、震えるような展開になるのか。ゆめ失速や変質することはあるまいけど、視聴率とか俳優さんへの推しとかという、崩れやすくもあるものを最大の武器として、日本にもアメリカにも世界にも私たちにも、戦いを堂々いどんでくる、制作者たちには頭が下がるなんてものではない。何らかの攻撃を彼らにかけようとするものがいて、もし成功でもしかけたら、私は何の役にたたなくても、ぼろぼろの身体でも街頭宣伝ぐらいには参加してやる。

そんな私の体調はいまいちだし、数日前から怒涛の展開でそれもまだ継続中だが、こうなったらもう一気に片づけておく。二日前の朝、熱でふらつきながら洗濯物を干しに行ったら、井戸のポンプのモーターが回りっぱなしなのに気がつく。お隣の奥さまも気になっておられたらしく、二人でいろいろやってみたが改善の兆候がさっぱり見えず、どこもお盆休みだったら、水もお湯もでなくなって被災地以上の状況じゃねえかとブルつきながら電気屋さんやポンプ屋さんに電話しまくった。ぎりぎりお休み直前とかで何とか間に合い、それでも忙しくて夕方に来て下さることになり、昼前に買い物に行こうとしていたら、時間がとれそうなので今から行きますとの電話。外のポンプだから見ておきますとの話なので、三十分で買い物すませて帰りますと言って飛び出した。

そうしたらお盆前の昼前で、スーパーはものすごい人混み。レジも長蛇の列。最低の必要品だけ買って車を駐車場から出したら、いつもの道で油断してたのか、右から来た車と接触。幸い相手は近くの高齢者の方で穏便に話をすませ連絡先を交換し、呼んだ警察の方もちゃっちゃと処理して下さって、一時は全部パアになるかと覚悟した、スイカのパックもお刺身も、熱波の中で無事だった。車の破損もほとんどない。とは言え、修理工場はお盆休みで、破損状況の確認もできない。

保険会社の人は、ドライブレコーダーのカードだけ、抜いといて下さい、あとはおまかせ下さいとのことだった。カードの抜き方は知らないけど、ガソリンスタンドで頼めばいいと昨日出かけたら、スタンドのお兄さんもわからないそうで、「オートバックスかイエローハットの人ならわかるだろうけど」と教えてくれる。「交番に行ったら警察の人は知ってるかな」と言うと「どうだろうか」と首をかしげてる。まあとにかく交番に行こうと移動中、タクシー営業所があったので飛び込んで頼んだら、男女の職員の方が親切に調べて外して下さった。

ドライブレコーダーのカードって、足の親指のつめぐらいの大きさしかないんだよね。営業所の人は「割れたりするから注意して」と封筒に入れて下さった。今日は新しいカードをつけにオートバックスに行く予定。
 さてポンプの方は帰ったら直してあった。お詫びとお礼の電話をかけたら、事故の心配をして下さって、ポンプの方は部品を変えたから大丈夫とは思うけど、全体が古くなってるので取り替えるのもありとは思うとおっしゃった。ちなみに見積もりは二十万ぐらいとか。ぶるぶるぶるる。どうせ私もあと何十年も生きるじゃなし、新しいポンプにして心置きなく暮らす方がいいような気もするが、もう少し考えてみよう。お店の人も、しばらくは問題ないはずだし、とにかく当分は様子を見た方がいいと言って下さったので、このまま待ってみることにする。

事故の方は正直こっちにどれだけ非があるか私には判断がつかない。自民党やら最近袋叩きにあってる某タレントのように、みえみえのしょうもない弁明で無実の主張はしたくもないので、ドライブレコーダーその他の結果でこっちが悪いとわかったら、もちろん認めるつもりでいる。
 実は若い頃、しょっちゅう事故は起こしていたので、別に動揺もしないのだが、ここ数年安全運転に徹して羊のようにおだやかに無事故無違反で過ごしていたので、ちょっと新鮮だった。そんなこんなで、あいかわらず波乱万丈の毎日ではある。

高校野球の実況を見ていると、熱戦を楽しむよりは熱中症が心配で生きた心地がしない。高校生たちはもちろんやりたい出たい甲子園がいいとか言うだろうが、大人がそれに甘えてないで何とかしろよ。
 コミックとDVDで「忘却バッテリー」にはまってるのだが、この漫画、野球しろうとの初心者にもルールがわかるように説明してくれるのみならず、野球をとりまく状況についても、実に詳しく教えてくれる。有名校や名門校はもちろん、保護者や地域、チーム内の人間関係についても、ギャグと誇張をまじえつつ、実に詳細に伝えてくれる。

それを思い浮かべてしまうと、それはアンケートなんかとっても意見を聞いても、高校生たちが「暑すぎるのはいやです、甲子園はいやです」なんて死んでも言うわけないだろうが。
チームを背負ってる花形の中心選手は団結のためにも責任感からも、そんな弱音は口にできない。ライバル同士はもちろんどっちも消極的なことは言えない。チームのお荷物と自分を感じてる者はもちろん口を開けるわけがない。戦時中の特攻隊と並べたら、どっちもきっと怒るだろうが、いやですきつい抜けたいやめたいなんて言えない雰囲気は、特に若者や差別発言すると男性には、ものすごく強力なんじゃなかろうか。
 足がつったり倒れたりする選手も出てる中、私が親なら絶対にわが子をそんな場所に行かせたくないが、これまたそんなこと考えられもしない学校地域その他の事情が保護者も本人もがんじがらめにしてるんだろう。そんな事態の数々が想像できるのも、見ていてつらい。

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カツジ猫