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ええやんNHK

映画館でよく見る「映画泥棒」のコマーシャルというか警告、昔というか最初のは、女性のアップが黒い涙を流す無気味な画像で、ものすごく不評だった。正直私は無気味すぎてちょっと面白かったけど(笑)。今ではパントマイムのやつに変わっていて、評判もまあまあだ。私の友人は、これも嫌いらしいが。

さて私の黄色い愛車は、まだ新しいので私も大事にしていて、汚れるとせっせとタオルで拭いてやってるが、このごろのように雨が多いと、どの程度まめに拭いたらいいのか、なかなか見当がつかない。何しろ今までの車は拭いたり洗ったりしたことなんか多分一度もないんだもんなー。
で、この車、小雨とかでちょっと濡れると、ドアのノブのところや、窓の隅や、思いがけないところから、汚れた筋を作るので、あのコマーシャルの女性みたいな黒ずんだ涙を流してるみたいに見える。
多分、そこだけほこりがたまってるからそういうことになるんだろうが、とりあえず、そこだけは拭いてやる。タオルがないときは指で拭くとすぐ落ちるけど、そうするとますますほんとに涙をぬぐってやってるようで、なんか落ちつかない(笑)。早く黄色のスポンジか何か買おう。

今朝は朝ぱぱぱっと仕事を片づけて、11時からの「リチャード・ジュエル」の上映にかけこんだ。そしたら日曜だからか11時40分に変わってて、レストランコーナーでハガキなど書いてゆっくりできた。

映画はさすがにイーストウッド監督で面白かった。多分金をほとんど使ってないんじゃないかと思うけど、それでこれだけヒットしたら採算とれすぎだろうな。
ちょっと風変わりでまじめな警備員が、国家とマスメディアから冤罪を被りそうになる恐ろしい話だが、その発端となる記事を書く女性記者が、実はそんなことしてなくて、それこそ実話っぽく描いてるから、この記者が監督にぬれぎぬ着せられてるという記事も読んで(だから、この映画は見ないと言っている人もいた)、それは確かに問題だが、だが主役のリチャードは肥ったぱっとしない男性だし(実物にそっくりの俳優なのだそうだ。うまかった)、母親のキャシー・ベイツもやたらうまいが、美女役ではないし、悪役もかねてひとくせありげな美女の女性記者を出したくなるのはわかる。いつも女性が正義の側に立つというのも退屈だから悪役にしたというなら、そこもわかる。あまり言いわけにはならないかもしれないが。

それにしても、こうやって権力と報道から目をつけられて決めつけられたら、誰でもそれらしい犯人像になるなというのは、わかっているけど、あらためて痛感する。たとえば私がこうやってやってもいない殺人かテロの疑いをかけられたら、さしずめ数日前にこのブログに書いた、「赤ん坊も含めて人間を殺すのなんか屁とも思わない」という私の一文なんか、そういう犯罪おかしそうな要素のある人間の証拠として数百回はきかずくり返し報道されるんだろうな。

それで、映画を見ながら頭のすみで、そうなった時の的確で効果十分の反論もしくは説明を考えてみていた。まあこれならいいんじゃないと思うのを二つほど思いついたが、もう少し用意しといた方がいいかな。

このごろ、車内のテレビは大相撲を見ようとしてNHKに合わせていることが多い。でも、それ以外でも、案外NHKの番組は車内で流しておくには、地味で邪魔にならなくて、それなりに役に立つこともあって、けっこう助かるというのを発見した。家で見るには民放の番組もにぎやかでいい時もあるのだが、運転しながら楽しむにはうるさすぎるし、だいたい男女とも声がけたたましすぎて刺激が強すぎる。NHKの安定した格調はたしかにこういうときは快い。

その大相撲だが、徳勝龍の優勝はじめ、いろいろと面白かったが、元稀勢の里の荒磯さんの解説が、声も歯切れもよくて、聞いていて気持ちよかった。現役のころから、琴奨菊とこの人の運命はいつもいつも人生塞翁が馬だなあと思うぐらい、どっちが幸運なのかわからないと思わせられることばかりだったので、横綱になって引退したときもその感がひとしおだったが、こんなにきちんと解説ができるのなら、いい横綱だったんだろうなと何かいろいろどっか絶対間違っているかもしれない感想を抱いてしまった。

写真は、裏の崖の風景。今はここに足場ができています。擁壁は、足場を作れる部分は現場で作るのらしい。掘り返された向こうの斜面に黒いノラ猫さんがいるのが、なかなか絵になってるっしょ。

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カツジ猫