おはぐろとんぼ
つくつくほうしをずっと前に聞いたのは耳の迷いかと思っていたら、あれから他のセミにまじって、このごろじゃ毎日ふつうに鳴いている。おまえら夏の終わりに鳴くもんじゃなかったのかよと思っていたら、今日はモンシロチョウやアゲハチョウにまじって、おはぐろとんぼが飛んでいた。
これも私の感覚では夏の終わりを知らせるとんぼで、昔、実家の裏庭の塀のそばでひらひら乱舞しているのを見ると、何だか不思議な世界のようで楽しかったのを覚えている。つくつくほうしと同様、あなたもまた早すぎるでしょうと思うのだが、この気候では虫たちも出番がわからなくなるのは無理もない。
さっき、買い物からの帰り、車の中で、車外温度を見たら39度だった。さすがにこれは見たことがない。未知の世界に踏み込みつつある。だから何度も言うのだけど、この太陽のエネルギーを使って発電しろよ、人類。原子力なんて危険なものを使わないでもいいし、中東の石油産出国に気を使わないでもよくなるかもしれんのだぞ。
こんな気候だから体調がいいのか悪いのかもよくわからない。家の片づけも進んでいるのか遅れているのか、判断できない。今朝はかろうじて涼しい内に上の家の玄関に行って、積み上げて放り出していたダンボール三十枚ぐらいと格闘して、たたんで縛って、車に積んで、スーパーの集積場に出した。これで中味の入っていないダンボールはほぼ処分した。ここまで来れば、いざお客さんがおいでの時は、未整理のものはとっさに押入れと書庫に押し込めれば、何とか普通の家に見えるかもしれない。でも、できれば、未整理のものの山をなくしておきたい。この見極めが難しい。
どっちみち、これからが腕の見せどころなんだよなあ。人にさしあげるもの、保存するもの、リフォームするもの、処理するもの、短期長期の未来を見すえつつ、即断即決しながら仕分けして行かないとならないのだから。明日あたりが決戦のときかな。まだ早いかな。とにかく今は、得体の知れないものの入った袋や箱を次々引きずり出して、点検するのがやめられなくなって、いい具合にはまっている。いかんせん、体力がないから、長続きしないのだけど。
岸田首相が、災害の被災地にかたちだけ立ち寄って(20分とか25分とかの視察だって)あとは、ごちそう食べてすぐ引き上げて、東京に戻ってまた中華料理かなんか食べてたらしいと聞いて、この人らほんとに食べることしか能がないのかと、つくづくいやになって来る。それにしても、その被災地の一つの知事さんとこのロシア猫ミールくんは元気でいるんだろうか。