お知らせいろいろ。
◇27日日曜の映画「標的の村」上映会は、以下の通り実施します。
場所・河東コミュニティセンター(JR赤間駅からバスで5分。歩いても15分ぐらい。「河東コミュニティセンター前」で下りたら目の前です。)
時間・10:30~と13:30~の二回上映。どーでもいいことですが、一回目のあいさつは私、二回目は西崎緑先生です。「どっちを聞こうかなー」と迷ってた人に、二人で「どっちもどうぞ」と言ったのですけど(笑)。
料金・大人1000円、学生と障害者は500円、中学生以下は無料です。
今、佐賀空港に配備されようとしているオスプレイは、アメリカ本国でも反対運動で配備が中止になったこともあるほど、その安全性が充分に確認されていません。(安全性というのは乗員よりもむしろ事故を起こして落ちたとき、下にいる住民たちにとって重要です。)
沖縄では以前宮森小学校に米軍機が落ち、児童11人と住民6人が亡くなりました。負傷者は200人。
オスプレイはその米軍機以上に問題が多く、飛行訓練も足りていません。(危険だということで、訓練をさせてもらう場所が本国では充分に確保できない。)
「標的の村」の映画でも山間の小さな村のすぐ近くにオスプレイが配備されようとしました。おそらく、この村をアジアの仮想敵国として飛行訓練を行う予定でしょう。
住民たちは質問をし説明を求めましたが、突然工事が強行され、それを押しとめようとした住民を国は告訴しました。現場に行ってもいない幼い女の子まで告訴されていました。
ちなみに、こういう裁判は大きな権力を持つ者が住民運動に圧力をかけるための、SLAPP裁判と言われている悪名高いものです。
その後も反対運動は広がり、普天間基地へのオスプレイ配備には老人も若者も女性も含めた多くの市民が反対して、22時間の間基地を封鎖しました。報道しようとしたテレビ局の人々は警官隊から排除されながら、この一部始終を撮影しましたが、全国のニュースではこの出来事は、まったく報道されませんでした。
異常なことが起こりつつあります。私たちの知らない間に。
監督でナレーションも担当している三上智恵さんは、沖縄の美しい自然とそこに暮らす人々を描きながら、この事件の持つ意味と背景をわかりやすく伝えています。
◇オスプレイの配備にしても原発の再稼働にしても集団的自衛権にしても、共通しているのは、不安を持つ人や疑問を抱く人に徹底して答えようとせず、強行と脅しと金と時間切れで問題を解決しようとする、上に立つ人の姿勢です。
本当にそれが必要だったりよいものであったりするなら、疑問や不安に対しては大喜びで待ってましたと一生懸命答えようとするものでしょう。
これだけ、責任ある人が逃げまくって出てこないで、物陰から攻撃をかけるような対応しかできないのは、よっぽどうしろぐらい所があるのだとしか思えない。
◇オスプレイでも原発でもこれまた共通しているのは、地元の人の問題だけではすまないということです。
原発の事故は全国どころか全世界が汚染される。事故がなくても廃棄物がたまりつづけて未来の地球を汚染する。
オスプレイは周辺の空を飛び回る。安全性が充分に確認できていないとして、本国でも訓練ができないものが佐賀だけでなく福岡でも大分でも飛行する可能性が高い。そんなに便利で快適と思うなら危険性無視で勝手にやってろと言えないのが、グローバル化した時代の悲しさです。
要するに、私たちにとってオスプレイも基地問題も沖縄も福島も、ひとごとじゃない。
意見を何か持つ前に、やはり情報は知ることが必要です。
自分たちの生活と未来を守るために、今起こっていることを見ましょう。
◇ついでに、映画「放射能廃棄物」の感想もまとめておきました。
長いですけど、ぜひお読み下さい。