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がっくし(笑)。

◇先日見えたお客さまはいろいろな方面の芸術家でもあらせられるのだが、カツジ猫を見て、「たしかに大きくなってます。ついでにおじさん顔になってます」と、私が最近感じていたことにお墨付きを与えてくれたのですが、もう一つのお墨付きとして、私の新旧二つの家をながめて、「バランス感覚がすごい。普通なら絶対ぐちゃぐちゃになるしかない、和洋新旧高価安価その他まったく趣味も好みもちがう一貫しないものばかりを、絶妙の配置や使い方で、ちゃんと見られる空間にしている。もうこれは誰にも絶対まねができない」と言って下さいました。

それは必要にせまられて、何も捨てずに飾る結果、身についた私のインテリア感覚だか何かなのですが、たしかに年々それは磨かれて(笑)、もう本当に1センチずらしてもだめになるような、きわどいバランスの上に成り立った世界です。
ちなみに、こんな私だから、宗像市も最近はまっているらしい、都市の景観計画とやらが私には本当に、できるわけないことしてる無謀なものにしか思えないんだよなあ。とか言うことはまあいいとして。

◇それで、そのお客さんは、ご自分がフラワーアレンジメントでかわいく手を加えて下さった、木製の写真立てをおみやげに下さいました。それこそ古風と先端が程よくマッチした、素敵な品で、ちょうど空いていた壁の空間にかけるのにばっちりと思ったところが、中に入れる写真と壁の雰囲気がなかなかうまくつりあわず、椅子に上っては下りて、ええいいつか落ちて首の骨を折るだろうと思いつつ、何度も何度もかけかえたあげく、別の壁の額もいろいろ移動して、やっと何とか満足の行く配置になりました…が、何とまあそれで、ほぼ昨日一日使ってしまった!

誰が見るわけでもない、私が死んだらとりこわされる、こんなどーでもいい空間に、利休の茶室かシスティン礼拝堂なみの精神とエネルギーを注入して、インテリアに凝るなんて、もう、自分でも狂ってるわ、どう考えても。論文も書かず、会議にも出たがらず、それでこれでは、ほんとに世間に言い訳ができない。

もうこうなったら、いっそ、それこそ「誰もまねできない折衷インテリア」と銘打って、ブログで紹介しようかしらん。しかし、誰もまねできないんじゃ、見たって何にもならんよね。

「先生の頭の中も、きっとこうなんですね」と、そのお客さんは、まんざらまちがってもいないかもしれないことをおっしゃっていました。たしかにそうかもしれませんが、そしてそれは、このブログもそうかもしれませんが、にしても最近、専門の勉強や文学に関する記事が皆無なのが、バランスが悪い。映画の記事もなさすぎる。栄養素が片よっているように、それで私はきっといらいらしているんだろう。

とか言ってたら、ごはんが炊けた。後でまた来ます…多分。

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カツジ猫