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ぎゃはは。

映画を見に行けなかったばかりか、出先でWOWWOWを見ようとテレビのビーキャスカードをひっこぬいて持っていったら、設定がどうたらで見られず、やけくそで本屋に行ったら「ガラスの仮面」の新刊が出てました。

この漫画、普通に時間が流れていたら北島マヤも姫川亜弓も、もう還暦ぐらいになってるんじゃなかろか。そこまではなくても絶対アラフォー世代にはなってるよな。

ついでに先日、島田紳助の出るテレビ番組で新撰組リアンの誰かだったかが推薦していた、「聖おにいさん」という、キリストと釈迦が今風の若者になって立川あたりのアパートに暮らしてるという、設定からしてもー最高の漫画があったので買った。そのまたついでに、平積みで売り出してあった、「テルマエ・ロマエ」という、ローマ時代の設計技師が現代日本の風呂とローマの風呂とをワープしてしまうという、これまた最高の設定の漫画も買った。

まだ「ガラスの仮面」だけ読んでないが、あとの二つは読んで、死ぬほど笑いっぱなしだった。最高だー!!
「聖おにいさん」の方は二巻までしか買ってないので、明日続きを買おうっと。
しかし、これもローマのやつも、外国に持って行ってもそれなりに受けるんじゃないかな。日本で受けるのとはまたちがった部分でも。

「聖おにいさん」は、キリストと釈迦の伝記の二次創作でもあるのだが、同時に現代の若者の、デリケートで傷つきやすい精神や感覚がとても細かく描かれている。そういう点では今の草食系と言われる若者たちって、キリストや釈迦になっても違和感ないんだと、あらためて思う。
ただしかし、何と言ってもキリストと釈迦だから、今の若者や私たちとちがって、弱くてやさしいようでも実はタフで、決してもうまるで絶対、心が折れない。もう、折れないことが前提だからって感じで折れない。それが読んでて、ものすごく安らぐ。ほんとにまあ、こういう形で神は現世に降臨するのかと、ありがたい気持ちになってしまう漫画だ。

「テルマエ・ロマエ」の主人公ルシウスは、古代ローマ人らしく生まじめで、大げさなせりふを真剣につぶやく。それはまったく正しい文明論、文化論なのだが、なぜかもうそれが、めちゃくちゃおかしい。何ひとつふざけないでも、くずさないでも、まっとうなことを普通に言っているだけで、それが死ぬほどおかしいというのは、すごすぎる。

最近いろいろ日本の現代小説も面白くなってきたなあと思ってたけど、漫画はもっとすごいかもしれない。小説や映画がこれに追いつくのは大変だと同情したくさえなってしまう。

そう言や、「LOST」のファイナルシーズンのレンタルもはじまるらしい。うーん、なんて忙しいんだ。

ゆきうさぎさん。
たまには漫画もいいですよ。おすすめです。

キャラママさん。
「聖おにいさん」に出てくる「蜘蛛の糸」パロディー、ぜひお読みになって下さい。笑えまっせー。

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カツジ猫