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くらくらするわあ。

◇首相が、「憲法学者の90%が自衛隊は違憲だと言ってるんだから」とか発言してるので何のことかと思ったら、もちろん自衛隊を解体しろっていうのではなくて、憲法で自衛隊を認めるように改憲しろということらしい。あれだけ憲法学者が違憲だと言った集団的自衛権を強行しておいて、よく言うよ。というか、こういう話の持って行き方を聞いてると、私は中世のどこかヨーロッパの国で、容疑者を水に放りこんで溺死したら潔白、浮かんで助かったら罪が証明されて死刑になってたという話とか、ローマ時代に処女は死刑にできないという法律があったから、死刑にする前にレイプすることになってた話とか、おぞましすぎて笑うっきゃない、ねじくれ論理を連想してしまうのだが、それって突飛すぎますかね。

◇新聞を切り抜いたのに忘れてた記事二つ。ひとつは毎日新聞1月19日の中森明夫氏のコラムで、以前社民党の脱原発の大会のスピーチで、村山首相を痛罵して会場をしんとさせた経験にふれながら、この国のマスメディアやリベラル勢力が今、元気がない、重苦しい空気がいやだと言い、元首相の前で暴言を吐く自由ぐらいは行使したい、と年頭決意を述べている。

もう一つは「しんぶん赤旗」の1月19日の文化欄、青島広志氏のコラムで、漫画家の水野英子について述べていて、レディース物と呼ばれる性愛の世界を描くことを拒否したため、商業誌に作品が載らなくなったこと、未婚の母となって子育てに時間をとられて執筆に支障をきたしたことを書いている。そして、「女手塚」と呼ばれた才能を持つ、この人の作品をもっと復刻させたいと呼びかけている。まったく同感。
作品が見られなくなったのには、そんな事情があったことも知らなかった。仕事でも生き方でも節を曲げなかったのだなあと、うれしかったりくやしかったり。以前「オタク研究会覚書」にも書いたけど、私は今のボーイズラブのような、同性愛がはじめて漫画で描かれたのは、水野氏の作品で初めて見た。それ以前にあったのだろうか。そういう点でも、きちんと評価されていい作家である。

◇昨日まいた節分の豆が、庭に散らばっていて、洗濯物を干しに出たついでなどに、ついつい拾って食べてしまう。なかなか、おいしい。

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カツジ猫