節分の豆。

◇私は節分のときにそのへんの店に出てくる、ふつうに煎った大豆が好きで、毎年買っては食べるのだが、今年は忘れていて、さっき、というか数時間前にあわてて買ってきて、庭にも少しまいた。お隣がまだ起きておられるので、ちょっと声をひそめながらまいた。恵方巻も私にはなじみのない習慣だから、買わないことにしているのだが、ねぎとろや中トロのうまそうなのが、その時間だと半額でぼんぼん売ってあるので、明日切って食べようと思って買った。「聖お兄さん」の漫画で七福神も切って食べてたからな、まさかにバチも当たるまい。

◇どう考えても仕事の予定が無理すぎて、このままでは行き倒れると思ったから、少し整理することにした。そう思ったら余裕が出て、今日は「スター・ウォーズ　フォースの覚醒」をやっと見て来た。少し小さな画面のへやになっていたのが残念だったが、３Ｄで楽しんだ。

私は、そうまじめなファンってわけではないが、最初から一応は見ている。このシリーズ特有の泥臭さと雑さが、子どもの描いたクレヨン画みたいな暖かさを感じさせるのが、しっかり引き継がれていて、うれしかった。そして、なつかしいと言うよりも、見ている自分の精神が、いっこうに変わってなくて何もかも昔と同じなのに、むしろ愕然とした。身体の方は確実に老いていて、人間ドックの結果でもあちこちヤバいとこも出ているというのに、これはいったいどういうことかと思う。「ああ、あのころに比べて私は…」と思うところが、よかれあしかれ、ちっともない。いいのかなと心配になる。少なくとも、残り時間の少ないことぐらいは、少しは自覚しておかなければ、やばかろう。

それにしても、このシリーズの親子って、ほんとにみごとに、行き違うなあ。疑似親子の師弟も。