ざけんなよ
またしても閣議決定! 自公がただの身内の打ち合わせで、日本の未来を決めている。憲法に抵触する大問題を、事務的手続きにすぎないように決定している。
武器を外国に輸出するという大問題だ。
しかも、これからどこかの国に輸出する場合は、その都度、慎重を期して厳重に審議しチェックするから大丈夫と言ってるのだが、その審議とチェックとやらは「閣議決定で審議する」ことだというのだから、へそが茶をわかすどころの話じゃない。
野党もマスメディアも、これを見逃しているのが奇々怪々というしかないが、それで私が朝から頭から火を吹いている間に、「むなかた九条の会」の仲間のひとりが、「光と影のTSMC誘致」という本を読んだ感想をメールでくれた。これまた読んで、腰が抜けた。
私はこの自民党がズタボロの時に開票と同時に自公推薦の候補が当確になるという、熊本知事選にあきれたが、後で理由を考えたら、そう言えば最近、熊本に大きなAI関係か何かの会社が出来て、現地も日本も未来は明るいみたいな報道がしきりとなされていたから、きっとその影響で、現地では未来は当分バラ色みたいな雰囲気で現体制に不満もなかったのかなと、素人なりに推測していた。ところが、そしたら、実態は、あの会社、相当ろくでもないし危ないもののようで、こんなのまったく報道されてないってのは、どうしたわけだ。皆さん、少なくとも、こんな見解もあるってことを、せいぜい拡散して下さい。
以下はいただいたメールのコピーです。
熊本県知事選は、自民党への逆風に関わらず、自公推薦候補がかなりの差で勝利してしまいました。
前知事は、台湾の半導体メーカーTSMC誘致を国の方針に従って、積極的に進めてきた人ですが、新知事も国の方針に従順に従う人のようです。
政府でTSMC誘致を積極に進めた人は、旧統一教会と関係が深かったとされる萩生田光一氏です。
マスコミもTSMC誘致を好評価的に扱い、それに対する批判的な記事は殆ど見られません。
標題は、深田萌絵さんという方が書いた本 (かや書房、税込み1650円) の題名ですが、読み進めているうちに、怒りがこみあげてきました。
半導体製造には、大量の良質な水と大量の電力が必要とのことです。
TSMCが熊本に進出するのも、この二つが確保出来るためです。
何のことはありません。台湾では、良質な大量の水の確保が難しくなり、深刻な環境汚染が進んだために、事業拡大が困難になり、熊本がターゲットにされたという話です。
TMSCはAppleの下請会社として大きくなったのですが、米国のインテルなどの半導体メーカーが環境問題で事業拡大が困難になり、台湾のTMSCに半導体製造を下請けとして任せることにより半導体の入手を可能にしたということです。そして、今度は熊本にということです。
半導体製造は装置産業で雇用への貢献度が低く、その点での国民にとってのメリットは小さいです。
それにも関わらず、排水や排気の中に含まれる毒性の強い重金属が大変な環境破壊ともたらすとのことです。
台湾では、深刻な環境汚染が進み、人工透析率世界第一位、肺がん罹患率アジア第二位、飲料や灌漑に使用出来ない河川汚染25%、農地汚染約5%という悲劇的な状況です。
きっちりした環境対策をTMSCに義務付けしないと、河川や農地、更に有明海の汚染が進み、水俣病の再現に見舞われてしまいます。
しかしながら、国も県もTMSCに極めて甘く、住民の健康・福祉という立場に立った施策を実施する様子は見られないようです。
『一体、国や県は誰のものなのか?資本家のものではない、国民、県民のものである』、政治の世界でこのことを実現すること無しに、日本の未来は絶望という状況です。
福岡県の朝倉地域も、水源確保と交通の利便性から熊本の次に狙われているようです。住民主体の政治の確立を急ぐ必要があります。
さて、そういうわけで、怒り狂いながらも、今朝は地域の方と俳諧の読書会を楽しみ、そのままお天気もよかったので、車を飛ばして、また太宰府の九州国立博物館に芦雪展を見に行ってしまった。薄暗い会場で、でかいかわいいトラの絵と、ぼやっと向き合ってると幸せだった。
博物館の周囲では、もう桜が咲き出していて、これもなかなかきれいだったのよ~。
こんなに美しいものと醜いものが入り乱れる毎日というのも、ダイナミックすぎて疲れるなあ。
何しろ明日からまた雨とか言うから、たまった洗濯物も一気に洗って干して、とり入れた。猫のカツジは一日お留守番だったが、家も汚さず、どうやらいい子にしていたようだ。