してやられた、って気分もあるのかも。

キャラママさん、ゆきうさぎさん。
見ず知らずの他人のために、何かをしようとする人への敵意や反感のようなのは、なんか私も感じました、今回の件では。めちゃくちゃ言ってしまうと、前にイラクの人質になった若者たちを、「自己責任」とののしりまくった、あれと同じような感触といったらいいのかなー。

だから、名のれとか顔見せろって言ってる人の声聞くたびに、「はっ！　その手にのるか！」って思ってましたよ私。寄付した本人でもないのにさ。
「そんなこと言うやつがいるから、名のれねえんだろうが」とか「名のったらまた、あれこれたたくくせに」とか、そして結局「ざまーみろ」と一人で勝手に爆笑してたから、危ないですよね、これはこれで。

だけど、今回の件で一番痛快っていうか、私なんかがばちあたりに喜んでしまうのは、何がうれしいって、マスメディアでも世間でも、「あんなことしやがって、バカだなー」とか言ってるやつ、「ほんとだよなー、つまんないことしやがってさー」とかあいづち打ってるやつ、そのどっちもが、その誰もが、実はこっそりランドセル贈ってる当人かもしれないってことですよ。

この疑心暗鬼は最高に笑えます。どんどん広がって、「バカだなー」と言ってるやつが、とことん不安になって孤独感味わうといーなー。
贈ったかたには、そんなお気持ちはなかったことにカツジを１００ぴきかけてもいいけど、でも、結果としてこれは最高の素敵に邪悪ないたずらですよね。もう最高。

冗談はさておき（冗談かい！）、そういう点では、人の好意や善意や無償の奉仕や、身近な人にではなく見知らぬ赤の他人に向けられる献身や、そういうことのすべてがキライで、でもほんとにキライで、全人類がやっても自分はしないっていう信念があるわけでも何でもなく、数をたのんで多数派でいることにたよって、ある集団や共同体に守られていることをたのみにして、そういう、いいことする人を攻撃することで皆とつながって安心できてた人にとっては、これってほんとに不安でしょうね。敵がどこにいるのかわからない、善意のゲリラ戦、市街戦。

してやられたと思い、腹が立ってたまらないんじゃないかって思う。あはは、ざまみろ、と、ここは私も思いきり下品に、そういうやつらの当惑と混乱をあざ笑ってやるわ。
なんかしかしもう、あまりやってると、人を呪わば穴ふたつ、みたいな展開になりそうだから、このへんで自粛しときますけど。