私も初詣に行って参りました
随分遅く成りましたが、此方は宇佐神宮です。境内は矢張りもう静かでした。此の所に珍しく穏やかな御天気でしたが、神社の傍らの川には薄氷が張って居て、橋の上から小石を放ると氷の上をつるつる滑って行きました。
何時もと違う方角から入ったので、川の側に有った「鯉の餌」売り場で餌を買って見たのですが、鯉の姿等見えよう筈も無く、境内に入って絵馬堂に近い池を覗きましたら、水底に潜水艦の様に黒い巨大な魚の影が幾つも見えます。上から餌を撒いて見ましたら、遠くに居た水鳥の一群がまっしぐらに凄い速度で近付いて来て、忽ち餌を全て食べて仕舞いました。
其の頃に成ってのんびり浮かび上がって来て口を開けて居る鯉も居るので、水面すれすれに近づいて水辺の石に足を乗せてかなり危ない姿勢で鯉達に餌を遣ってどうにか袋を空にして立ち上がろうと思ったら、足を滑らせて片足を足首まで水に突っ込みました。
思えば昔、まだ小さかった従弟妹を此処に連れて来た母が油断して居た時、従弟が池に落ちて底まで沈んで直ぐに浮かび上がって来たので事無きを得たと言う話を聞いて居たのですが、我が家の一族は此の池の主に気に入られて居るのかも知れません。(笑)
従弟の時には私の同級生の家の参道の御店に駆け込んで着替え等を貸して頂いたそうですが、此れは其れ程の事も無いので、絵馬堂に座ってぐしょ濡れに成った靴と靴下をハンカチで拭いて絞って、その内に体温で乾くだろうとその儘参拝致しました。下宮に行く頃にはあらかた乾いて居ましたから、此れも神様の御配慮でしょうか。
帰りに参道の出店で甘酒を飲んで温まりました。
庭の木が伸びて居たので植木屋さんに来て頂き、すっかり綺麗に刈り込んで貰って立派な庭園に成りました。もうそろそろ梅がほころび始め、水仙も開き始めて居ます。十数万の出費で貯金は空に成って悩ましいですが、静かな庭を眺めて居ると気持は長閑に成って来ます。
其れにしても、此の庭を毎日眺めてゆっくりと暮らせる日は何時に成ったら訪れるのでしょうか。
キャラママさんも前に書いて居られた様に、こういう場所が何処かに有ると分って居るだけでも幸せに成れるのかも知れませんけれど。