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しょーもない話題かもしれないが。

人間ときには脱力しないと、やってけんわ。

コミック「テルニエ・ロマエ」の新刊が出て、ほいほい買った。表紙はラオコオンがシャンプーハットかぶって、もだえてる図。
あいかわらず面白く、ローマの技師ルシウスの、まじめな深刻さが最高だ。
でも、この漫画は、絵やネームの「間」がなんだかとてもいいのだよなー。今回も、金ぴかが好きな成り金おやじの注文にうんざりした、日本の若い技師が、日暮れの現場で缶コーヒー片手に「はあー」とおちこんでるとき、そばの塀の上にカラスがとまって、「クワア」(カアじゃなくて)って鳴いてるコマが、私は異様に気に入ってしまって、ひとりで、「クワア」と鳴いて悦に入ってる。こーゆー、まのびした感じが、このマンガは絶品だ♪

で、これが阿部寛(この字で合ってた?)主演で映画化される(もちろん日本で)というニュースには、大笑いした。まあいいんじゃないの、やってくれ。「電車男」の監督だそうだから、案外なんとかするのかもしれない。

さて、同じしょーもない話題でも、これはブラックユーモアになるが、映画評論サイト「破壊屋」で、原発事故とその報道(電力会社の発表)をおちょくっている、こんな記事を見つけた。↓

http://hakaiya.com/

と言っても、これは正しくかつ必要なおちょくり方で、こうして見るとあらためて、私もだけど、よく皆こんなとんでもない話を見のがして認めてしまってたと思うよなー、それはそれで恐い。

しかしいったい、どうなるのだろうと、さすがの私もだんだん心配になってきた。谷垣さんが「総理は限界」と言ったらしいけど、なんかこういう場合にそういう風に「限界」ってことば使うのは、正しいのかなと思うけど、政府やえらい人たちのストレスもさることながら、原発の現場で働いている人たちが、どうなっているのか、気になってならない。警戒区域の動物もだが、どうしてもっと原発の作業現場を報道しないんだろう。連合赤軍のあさま山荘どころじゃない、最高の現場だろうに、このマスメディアの「そっとしときぶり」は、ただごとじゃない。よっぽどひどい状況なんだろうか。そんなものを放っておいて、忘れたふりして、日常生活して娯楽番組を楽しむほど、言っちゃなんだが私は度胸はよくないぞ。

そして「破壊屋」も怒りながらおちょくってるが、あの遠い昔、原発の労働者が「勤務表を鉛筆じゃなくボールペンで記入させてくれ(被曝した時間を会社が改ざんできないように)」と要求したっていう時代と、会社の発想がまーーーーーーーったく変わってないのなー。被曝量を明白にしないのが、まるで同じ。ひどすぎる。悲しくなる。

警戒区域の動物もだが、私たちが教えてもらえないからって、気づかないふりをして、人でも動物でも見殺しにしていたら、絶対にこっちの精神状態がむしばまれるんだからな。最高に身体によくない。
助けてあげられないんなら、見殺しにするしかできないんなら、ちゃんとそれを知って、見つめて、見殺しにするべきだろ。それが耐えられないんなら、どうでもして助けろよ。

ううむ、結局また、こーゆー話になってしまうか。明日はもうちょっと、くだらない話題をさがすとしよう。

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カツジ猫