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そこなのよね

ゆきうさぎさん

ちょうど口蹄疫の問題がニュースで盛んにとりあげられていた頃、Yahooのニュースで、ちらっと、「猫や犬の口から病気がうつることもあるから、口うつしでエサをやったりしないよう、飼い主は注意を」のような話が流れました。
それはもう何十年も前から、普通に言われていたことで、珍しいことでもニュースでも何でもないのですが、それをこの時期に流すことに、しょ~もないと笑いながらも軽い不快と恐怖を感じました。

「口」というなんか共通するようなイメージのことばで、「犬も猫も危険かもしれない」という混乱を、人の頭のなかに植えつけそうな、あんなニュースをこの時期流す担当者の、センスや意図って(無意識にではあれ)何なんでしょうね。

最近のこの忙しさの中じゃ、ニュースもななめよみ、もしくはタイトルしか読まない人も多いはずで、そういう人が「犬や猫も危険」と誤解して頭に刷りこみそうな、あんな記事は、むしろ最も今は出すべきじゃないだろうに。

それはそれとして、その記事を読んだ時に連想したのが、今回の牛のように、「法律で決まってる」「感染力がすごい」などの情報で、「飼っている猫(または犬)をすぐ処分して下さい」という通達がいきなりされたら、どうやって私は抗議や抵抗ができるのだろうということでした。その情報がどれだけ正しいかなんて、一人では調べようがない。
今回の宮崎の件でもそうですけど、テレビや新聞はもちろん、ネットでさえも、同じような、同じ方向の情報を大量に流すばかりで、それ以外のことなんて、何ひとつ手に入らない。
結局、泣く泣くペットを処分するしかないのじゃないだろうか。この私でさえ。こんなに何もわからないまま、「法律だ」「危険だ」とだけの大合唱で、全国規模でとりかこまれたら。

それがもう、あらためてすごく恐かったし、その恐怖は今も消えてはいないんだよね~。

だもんで、いきなり(でもないような気もするけど)辞めてマスメディアをとまどわせている鳩山さんに、いろんな意味でほっとしますよ。(笑)
それにしても、新聞もテレビも野党も国民も、「自分たちが退陣に追い込んだ!」って勝利感や達成感が全然見られないのはなぜ? 「たたきまくっていたけど、やめられるとちょっと・・・」みたいなこの雰囲気は、乱暴な言い方すると、いじめていた相手が屋上から飛び降りたら、「もっと強く生きてほしかった」って言ってる同級生をさえ連想する。

朝青龍の時もそうだったけど、たたいてたたいてボロボロにして、ほろぼして、それでも、その時、喜ばないのは、ほろぼした相手に対する礼儀を欠くと思うんだけどなあ。

ところで話は変わりますが。
退職前に、居間において来客を迎えるために、丸いテーブルを買いました。もともと狭くて汚い和室なので、せめてと思って、安くて立派そうなのをいろいろ探して、やっと買って、その上には何もおかず、真ん中に小さい花びんだけおいて、花をさして、客間気分にしていました。
まあ自己満足なんだけどね、なかなかいい雰囲気だったのよ。

そうしたら、自由に居間や寝室に出入りできるようになって、いつも私にくっついているシナモンが、なぜかそのテーブルの上がお気に入りで、どたっと寝ます。先日は花びんをひっくりかえして、水びたしにしました。
あきらめて、真ん中にはテーブルのすきとおったマットの下に、小さい敷物を入れてポイントにし、上にはもう何もおかないようにしました。

シナモンはそれでますます喜んで、テーブルの上でくねくねして寝そべっています。テーブルは丸く、マットは光り、その上で白っぽい大きな三毛猫がうねっているさまは、私の頭がいやらしいからじゃなく、誰が見たって、ストリップ嬢を想像するでしょう。
ついもう、そばのスタンドをつけて、猫にライトをあててみると、ますます喜んで手足を丸めたりのばしたりして、ライトの中でころげまわってもだえて見せ、私はそれを横目で見ながらチャンドラーの「さらば愛しき女よ」を読んでます。

いやもう、こんなことしてるから、勉強が進まないんだわ~。

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カツジ猫