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それなのよ

◎じゅうばこさん

カツジ猫の反応は私も心配したのですが、やつは今、外猫のしまお君のことばかりが気になっていて、家の中では非常に注意力が散漫なのです。(笑)
その上、私がいつも洋服をひっかけている、部屋の隅の、アンティーク調の洗面台のような金属のラックの上にクマを座らせてみたところ、いつも洋服がかけてあるだけで別に何もないと認識している場所なので、まったく気がついていません。
もしかしたら、ソファに座らせても、クッションと思って気にしないかもしれませんが、さすがにそこまでの危険は冒せない。

◎森為泰の「歌日記」ですが、12冊ある内のほとんどが、題名通りの歌日記でした。
江戸から出雲までの東海道紀行が一冊と、慶応から明治に替わる、明治維新の年のが、ほとんど歌のない日記になっている一冊とぐらいですかね、例外は。

若い時に「阿之折紀行」を書いた後は、あまり旅はしないで、もっぱら公務と歌の指導に明けくれていたようです。明治に入って出雲地方の旅日記になるのは、それまでに育成した歌人の弟子たちが各地に増えていたということなんでしょうかね。
しかし、歌日記でもなかなか面白い歌や記述があるし、明治維新の年の日記は激動の時期がうかがわれて、大変迫力があります。

それと、私は幕末の国学者の紀行が、激しい戦闘を描写しながら優雅な雅文や歌でそれを綴るのに無理があるし異様だと、ずっと感じていたのですが、こういう歌日記を読んでいると、当時の人たちにとって、和歌は会話と同様で、本当に血肉に溶け込んでいたのだとよくわかります。血なまぐさい事件や複雑な政情も歌にしてしまうのも、そんなに不自然じゃないのかもしれない。このへんは、もうちょっと考えてみなくてはいけないかもしれないですね~。

◎少し前に毎日新聞の「風知草」で紹介された小泉元首相の原発廃止論はいろいろ反響があったようで、週刊誌などもとりあげていましたが、そのコラム(山田孝男さん)が昨日また書いていたのでは、シリアの空爆が中止されたのを喜んでばかりもいられない、シリアの状況は湾岸戦争よりはルワンダの虐殺に近いものがあって、介入が必要だったかもしれない、アメリカが世界の警察、世界の憲兵をやれなくなったことで、憂慮すべき状況も増えるかもしれない、というような内容でした。

私は手放しではありませんが、シリアの空爆が行われなかったことは評価しているし、アメリカが世界の警察、憲兵をやっているのはやはりまずいと思っています。しかし、ソ連が崩壊した後、ヨーロッパ各地で起こった内戦のように、問題があっても、ある図式や秩序や力関係で維持されていたものが、そういう図式や秩序が消えたときにひどい混乱を生むことはあるので、それをくいとめるために、国連や世界各国が、急いで新しい体制を作らなくてはならないとは痛感します。

それは、武力だけではなく、むしろ情報とか世論とかが大きな力を持つのではないか、持たなくてはならないのではないか、と思うのですが。
「九条の会」のビラの原稿で、たまたまちょっと、それにふれたものがあったので、紹介しておきます。ちょうどルワンダとも関係していますし。

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カツジ猫