そんなに日本人を殺したいのか。
◇いや、イスラム国が、じゃなくて、首相とその周辺が、です。
◇昨日だったかのBSテレビで、「首相は人質が拘束されていることを知っていて、中東であのような発言をしていたのか」ということが、かなり厳しく話題にされていましたが、「報道ステーション」でも、同様の発言があったようですね。下のブログで、音声も聞くことができます。私たち国民が「あいあむのっとあべ」とイスラム国に伝えることが大切というのには、笑ったけど納得もしました。たしかに嘘でも本心でも、今はそう言わないことには「交渉人」の役割は果たせそうにない。
http://blogs.yahoo.co.jp/kotyannomama/17238849.html
私も「人質をとられていたら犯人を刺激しないことが一番重要なのに」と、ふしぎでならず、それに気づかないか忘れるかしている首相と政府というのは、あまりにもバカすぎて恐いので、「ひょっとしたら、『イスラム国を刺激して人質を殺させて国民が怒りに燃えるのを利用して、集団的自衛権を強化して憲法九条を廃止してしまおう』というぐらいの深謀遠慮があったのかもしれない」と思った方がまだ救われると、ブラックユーモアなことを考えていましたが、下の記事を読むと、「今後こういう人質事件の時の救出に自衛隊の派遣はできないか」という検討もしているらしくて、あながちブラックユーモアでもなかったかもしれない。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0KW0RZ20150123?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
それにしても、人質の方々、派遣されるかもしれない自衛隊の方々、そんなに日本人を殺したいんですかね。中国や北朝鮮が危ないアメリカは頼りにならない、だから平和憲法なくして戦う国にしようと主張するにしても、その根底や出発点には、国と国民を愛し、ただの一人も死なせはしないという強い愛情と決意がないと話にならないと思うんですが、首相や政府にそれがあるようには、どうしても見えない。そういうことを主張している方々の全部がそうとは思いませんが、この間の人質への冷淡さを見ていると、やっぱりそこが、とても不安です。
◇ところで、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が、上記のような点での首相批判を、この時点まではいっさい書いていないのも無気味というか大人というか余裕というか、すごいな。「今は不要な混乱を招くことはすべて避けて、人質の解放に全力を注ぐ」という姿勢なんだろうけど、少数野党というよりも大政党みたいな責任感と慎重さを見せているのが、変な底力を感じさせる。